坂本龍一「設置音楽展」
NEWSText: Ayumi Yakura
坂本龍一の8年ぶりとなるアルバム「acync」(アシンク)は、『あまりに好きすぎて、誰にも聴かせたくない』という本人の思いそのままに、リリース前の試聴やサンプル盤の配布が一切行われなかった。その全貌が明らかになった今『良質な環境で音楽に向き合ってもらえたら』という新たな思いから、「設置音楽展」がワタリウム美術館にて5月28日まで開催されている。
メイン会場2階では、本作が『映像喚起力の強い音響作品である』という点から、5.1chサラウンドを、坂本龍一が最も信頼する「ムジークエレクトロニクガイサイン製スピーカー」で再生するインスタレーション空間が、長年のコラボレーターである高谷史郎(空間構成・映像)の協力で実現された。
3階では、アルバムの制作が行われたニューヨークのスタジオとプライベート空間の、24のイメージとサウンドによるインスタレーションを、ニューヨーク在住のアートユニット「ザックバラン」が制作。そして4階では、タイの映像作家アピチャッポン・ウィーラセタクンが坂本の2曲に合わせて制作した新作を上映。坂本はこの3フロアーのために全く異なる設置音楽の空間を作り上げた。
坂本龍一「設置音楽展」
会期:2017年4月4日(火)~5月28日(日)
時間:11:00~19:00(水曜日は21:00まで)
休館:月曜日
会場:ワタリウム美術館
住所:東京都渋谷区神宮前3-7-6
TEL:03-3402-3001
入館料:大人1000 円、学生(25歳以下)500円
https://www.watarium.co.jp
Text: Ayumi Yakura
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