“Horizontes (Part 1 of 3)”, 2005, Courtesy of the artist and Kurimanzutto, Mexico City

近年、イギリスのテート・モダンなどでの個展開催や、ヴェネチア・ビエンナーレといった国際展へ参加するなど、メキシコシティを拠点として世界各国で精力的に活動するアブラハム・クルズヴィエイガスの個展「水の三部作 2」が、銀座メゾンエルメス フォーラムにて4月21日から開催される。

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幼少期を過ごしたメキシコシティ郊外アフスコにおける「セルフ・ビルディング」運動や、密集したマーケットなどにみる「美的な乱雑さ」（混沌）をルーツとする彼は、自身の制作や作品のあり方を「Autoconstrucción」（自己構築）として、各地の歴史、政治、社会、経済の姿を内包する素材を用いながらも、それらの象徴性を取り払い、即興的な手作業や介入によって、全く新しい彫刻を再構築していく。

本展は、今年３カ所で開催される彼の個展の第２章。日本で展開された建築運動「メタボリズム」や、イサム・ノグチの家具をインスピレーションに、バックミンスター・フラーの「テンセグリティ」やフィボナッチ数といった構造概念を援用し、メキシコの風土や文化も交えながら新作インスタレーションを組み立てる。

アブラハム・クルズヴィエイガス展「水の三部作 2」
会期：2017年4月21日（金）～7月2日（日）
時間：11:00～20:00（日曜日は19:00まで、入場は閉館の30分前まで）
会場：銀座メゾンエルメス フォーラム
住所：東京都中央区銀座5-4-1 銀座メゾンエルメス8階
TEL：03-3569-3300
https://www.maisonhermes.jp/ginza/gallery/