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「アニメ・アーキテクチャー」展

NEWSText: Aya Shomura

Background for "Ghost in the Shell" (1995), Shot No. 335 Gouache on paper, cut out, acrylic on transparent folio 280 x 380 mm Illustrator: Hiromasa Ogura © 1995 Shirow Masamune / Kodansha ∙ Bandai Visual ∙ Manga Entertainment Ltd.

Background for “Ghost in the Shell” (1995), Shot No. 335 Gouache on paper, cut out, acrylic on transparent folio 280 x 380 mm Illustrator: Hiromasa Ogura © 1995 Shirow Masamune / Kodansha ∙ Bandai Visual ∙ Manga Entertainment Ltd.

ベルリンの建築設計図ミュージアムにて、日本のアニメーション映像に描かれている都市や建築などの原画やドローイングを展示する「アニメ・アーキテクチャー」展が10月16日まで開催されている。「アキラ」(1988年)や「攻殻機動隊/ゴースト・イン・ザ・シェル」(1995年)などの日本アニメは世界的ポップカルチャーとして不動の地位を築いており、ドイツでも市民権を得ている。

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本展では、アニメ映像における都市建築の見事なレンダリングの数々を紹介。「機動警察パトレイバー」(1989年)、「攻殻機動隊/ゴースト・イン・ザ・シェル1&2」(1995年)、「イノセンス」(2004年)のドローイングでは、巨大都市の地平線が日本の伝統的な木造家屋と溶け合うように混ざり、迷路のような電線や配管、ユートピア的SFの世界観が続く工業地帯の風景ではダイナミックなあらすじを象徴するような背景構造となっている。

展示作品は小倉宏昌(アートディレクター)、押井守(監督)、竹内淳(レイアウト)そして渡部隆(レイアウト)によるもので、彼らはいずれも、ほぼ手描きでアニメーションを制作する世代に属している。しかしながら現在は、基本的なツールである紙やペン、ブラシに始まり制作の全工程までがコンピューター・グラフィックで進められている。彼らの作品の背景図制作プロセスを、「設定、イメージボード、レイアウト、背景」の4工程ごとに詳しく鑑賞することができる。

「Anime Architecture」展
会期:2016年7月23日(土)〜10月16日(日)
時間:14:00〜19:00(土曜・日曜日は13:00〜17:00)
会場:Museum for Architectural Drawing
住所:Christinenstraße 18a, 10119 Berlin
TEL:+49 (30) 4373-9090
https://www.tchoban-foundation.de

Text: Aya Shomura

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