「藤森照信建築と『鸛庵(こうのとりあん)』」展

NEWSText: Satsuki Miyanishi

《鸛庵》Photo: Philipp Kreidl

日本で最も影響力のある建築家であり建築史家である藤森照信による展覧会「藤森照信建築と『鸛庵』」が4月26日から5月25日にかけて三菱地所アルティアムにて開催される。

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木材、葦、藁、炭、銅、粘土、石…自然素材を用いる彼のスタイルには日本古来の文化・歴史が通底している。そんな彼の最新作が「鸛庵(こうのとりあん)」。2009年から作曲家フランツ・リストの生誕地として知られるオーストリアの小村ライディングで10人の著名な日本人建築家によって進めてられてきた「ライディング・プロジェクト」の最初の具体的建築物。「鸛庵」は、茶室のにじり口などの日本様式を取り入れ、芸術作品でありながら実際に宿泊できる建物。さらに、屋根の上方に本物のコウノトリの巣が設けられ、夏になるとアフリカからやってくるコウノトリといっしょに暮らすことができる。

今回の展覧会では、藤森照信のこれまでの代表作品として初期作品などを模型や写真で紹介するとともに、「鸛庵」の初期のアイデア構想から最終的な建設まで、模型はもちろん、スケッチやオブジェクト、写真、映像を駆使して、藤森の仕事を総合的に紹介する。

会期中には、藤森照信とローランド・ハーゲンバーグによるトーク・ショーやギャラリートークなども予定されている。

「藤森照信建築 と『鸛庵』」
会期:2014年4月26日~5月25日
時間:10:00~20:00(5月20日休館)
オープニングレセプション:4月26日18:00~19:30
会場:三菱地所アルティアム
住所:福岡市中央区天神1-7-11 イムズ8F
TEL:092-733-2050
https://artium.jp

Text: Satsuki Miyanishi

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