SUNDAY(サンデー)

PLACEText: Yuko Miyakoshi

2011年夏、東京・三宿に同時オープンした アートスペース「CUPSULE」(カプセル)とカフェ「SUNDAY」(サンデー)。この二つの新しいスポットは、居心地良く過ごせるスペースでありながら、現代アートコレクターのコレクションに触れられる場でもある。

SUNDAY(サンデー)
店内奥の展示ルームは、2〜3ヶ月ごとに展示が入れ替えられる。壁面の絵画は左から田中功起、金氏徹平作品。植物のプランターには、ロケットの先端部品を作ることで知られる北嶋絞製作所製のものを使用している。

地下への階段を降りると、吹き抜けの空間に大きな植物が置かれたピロティーがあり、とっても開放的だ。サンデーの店内も広々としていて、風通しの良い空間になっている。このカフェレストランを、コマーシャルギャラリーでもない、オルターナティブスペースでもない、家がそのままギャラリーになったような空間にしたかった、とオーナーは語る。

店内には書斎のようにデスクが置かれた部屋や、広い展示ルームがあり、キッチンからトイレに至る全ての部屋にアートを見つけることができる。思い思いの場所で美味しい料理を食べながらくつろいだ時間を過ごして欲しい、というコンセプトが生きた空間だからこそ、鑑賞するばかりだった現代アートが、なんだか身近に感じられてくる。美を極めたような作品だけではなく、可愛い作品やどこかユーモラスな趣きのある作品があるというのも、ホッとできる理由の一つかもしれない。

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デスク上のジュエリーは、PLANT/PLANTのもの。正面の写真は柴田敏雄 作品

コレクターには自分で作品を買うという、キュレーターとはまた違った責任感があり、そのスタンスでアートを紹介しているギャラリーは、日本ではまだまだ少ないという。オーナーに、現代アートを集める醍醐味は何ですか?と尋ねると『まだ価値の定まっていない「今」生きている作家の作品を買うことができ、作家と話せること』と教えてくれた。

また『現代アートは、そのコンセプトやアーティストの人となりを知ることができるのが面白い』と語るオーナーの言葉からは、アーティストへの愛情と、今の時代に生まれてくる真摯な表現に少しでも近付きたい、という誠実な思いが伝わってくる。コレクターの中には、コレクションすることだけを目的にするのではなく、アーティストを支援するという思いも込めて作品を手に入れる方々が確かに存在するのだ。

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スティーヴン・チータム
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