アンケン・グリーン
PLACEText: Hiromi Nomoto
アンケン・グリーンをオープンするにあたり困難はありませんでしたか?
今まで経験した事の無い事でした。参考にできるものは何でも参考にしました。中国で環境保護の材料を購入することが難しかったです。多くの環境保護の材料は中国で製造されていますが、それらは輸出用です。それ以外にも材料では多くの問題がありました。環境保護の材料は普通のものに比べ高価です。例えばソーラーパネルなど必要なものが、予算がそれほど多くないため諦めました。床板は再利用のものなので、一度に沢山は集まりません。そのためゆっくりと集めました。
ポイントは、多くの費用をかける必要はないということです。この建物もそれほどコストは高くありません。少ない予算の中でも素晴らしいことはできます。例えば、グリーンや環境保護のデザイン。自分たちの努力で今の状態にしました。最も少ない予算の中で、最も広い場所を見つけ、最大限環境に良いものを作りました。ソーラーパネルは確かに高価なものですが、まだ他にできることがあります。そしてそれをやろうとすることです。
アンケングリーン外観
建物について説明して下さい。
この建物は古いと思われるのですが、実際には1980年代のものです。建物のスタイルはバウハウスを意識しています。時間が経っても新しさのあるデザインということを考慮しました。そして徐々に一つのイメージを作り上げました。
一階には家具の会社が入っていますが、他にはどんなテナントがここに入っていますか?また条件などあるのですか?
どんな会社に入ってもらいたいという基準はありません。しかし、もともと私たちはデザイン会社ですから、デザインなどのクリエイティブな会社が多いです。デザイン・広告・音楽・ゲーム会社、彼らと協力して一緒に仕事をすることもできます。
上海で行われた2010エコ・デザイン・フェアの項目の一つ、環境によい自転車に乗ることを広めようという考えのもと開かれた「クール・バイシクル」に参加しましたね。その効果はどうでしたか?
自転車のイベントは第一回目のときは20人ほどでしたが、二回目には100人以上が参加しました。それぞれが自身の健康や環境を重視し始めたということでしょう。彼らの団体は非常に面白いことを行っています。自転車のイベントや屋上に野菜を植えたり、イベント、またコンサートなどを開いています。他にも彼らと一緒に活動したことがあります。
各フロアに設置された電気メーター
上海や中国のエコの状況についてどう考えていますか?
政府や大きな会社はこれらに関わることができるでしょう。私たちはやはり小さなことから、融合や協力によって、このことに対応できると思います。
上海はこの頃、食の安全に関する問題が起こっています。人々は健康や環境保護、生活の理念について考えさせることでしょう。ここに住み、ここで生活をしています。ですから、必ず考えなければならない問題です。
上海、中国、更に多くの人にエコの精神を広めるにはどうしたらよいと思いますか?
400から500人もの人がここで働いています。若い人も年をとった人も、中国人も外国人もいます。私たちが願うのは、彼ら一人一人が身近なことからエコな行動をしていくこと。誰でもできます。身近なこと、小さなことから始め、広げていくことです。
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