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ナオヒト・ウチヤマ

PEOPLEText: Mariko Takei

次にやりたいことは何でしょうか?

次はシングルを作りたいですね。アルバムを作るのはとても長い期間をかけてやるので、結構こういう風に風貌が変わるのが出てくるとは思うのですけど、シングル作りとなると、その短い期間、例えば3ヶ月の間にやりたいことが凝縮されて、一曲にそれが濃密に出ると思うのですよ。アルバムだと何曲もの答えをいっぺんに相手にしないとならないから、それら全てにパワーを注ぐというのもまたアルバム制作の仕事の大きなひとつかなと思うので、それを今回やってきたので、次は、自分の違うところを見つめるっていう意味でもシングルをやっていきたいなと。
僕はライブも好きだけど、曲作りの段階が一番好きです。なので、どんどん新しい楽曲作りをし、リリースしたいなと。

ずっと札幌拠点で活動したいですか?

特にはないですね。他にやりたいところが見つかれば、逆に一カ所に固着することなく行ってみたいですね。もちろん、札幌も北海道も好きなんですけど、他に行くことで、いろいろ知って今いる自分の立ち位置を知ることも可能だと思うので。

札幌のクラブミュージックシーンについてはどう思われますか?

すごく発達していると思います。他の街に住んで外から見たことないので、表面的なものしか見えてないと思うのですが、日本の中でも離島のように離れたところ、その北海道の中でも札幌には、沢山の確立したDJやミュージシャンやバンドがいます。札幌をロック不毛の地だとか、クラブシーンが冷めると感じている人が多いとよく聞くけど、僕はそんな風には感じないですね。かなり熱い方じゃないかなと思います。
だから、逆に音楽やっている人達も、こういう困難だろうと思われる土地でも、これだけ熱く盛り上げてやっているということを心に大きく持ってやってほしいなというのはありますね。ここだからしょうがないって言ったら絶対力にならないと思うんです。そういうちょっとしたスイッチを入れるだけで大きく変わっていく人が増えてきたら、もっと大きな力になると思う。一人じゃどうしようもないですから。

海外でもシングルをリリースされているかと思うのですが、海外での評判はどうですか?

ちょっとしたシングルを出しただけでも反応がもの凄くある。日本一国でだしているのと、地球全体で出しているという違いかもしれないですけど。
僕が海外でリリースしているのはコンピレーションだけなんですよ。そのコンピレーションに収録された一曲だけでも、いろんな国から沢山レスポンスがあります。日本と違ってシーンが大きいとかそういうことなのかもしれないですけど、とにかく反応は大きいですね。

今回はライブで全国ツアーされますね。

今回のライブは個人のアルバム名義のツアーなので一人でまわりますが、いずれは一人じゃない形態の音楽もやりたいですね。いろいろ今模索していて、運命を感じるようなアーティストを探しているところです。
(ツアー情報は、MySpaceでチェックできます)

今後やりたいことや予定している活動などあれば教えてください。

音楽を学びたいという人に教える仕事もしてみたいと思います。あと、音楽制作に関しては、特にアルバムに関しては、あるひとつのポイントだけのリスナーに向けてではなく、子供が聴いてもいいなと思えるようなものを作りたい。分かる人にだけ分かればいいみたいな音楽を作るつもりはないですね。どんな種類の音楽でも年齢関係なく良いものは喜ぶと思うんですよ。子供にしても老人にしても。それは今回のアルバム制作した時にもそういう思いがあったんですよ。

ナオヒト・ウチヤマ

The Sun Also Rises
レーベル:SYNAPSE
発売日:2008年11月
価格:2,500円(税込)
ASIN:B001HJM2OK
https://www.myspace.com/naohitouchiyama

Text: Mariko Takei
Photos: Hideki Takemoto

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