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フリーガー&ファンダム

PEOPLEText: Lotje Sodderland

キャロラインとヘインはグラフィックデザインや3Dデザインを勉強し、早いうちからファッション世界へ何も考えずに飛び込むのを防いだ。バッグの長い歴史を調べたりすることで時間を無駄に費やすよりは、『セカンドハンドのハンドバックを使い、上の部分を切り取り、私たち自身で考えたデザインをフエルトで留め具やジップを使って、バックとつなぎ合わせました。バックのつくり方が分からなかったので、そのセカンドハンドのバックの複雑な部分のみを切り取って、自分達で考えた拳銃とナイフをデザインを付け足しただけだったのです!』このようにして、フリーガー&ファンダムは生まれた。

二人は、アムステルダムの展覧会で初期のガーディアン・エンジェルのデザインを見てもらうため、様々なサンプルを片手にアメリカを旅して歩いた。するどい批評で有名なニューヨークという都市で店を構えるブティック・オーナーたちから、暖かい前向きな反応があった。

Vlieger & Vandam
GMT Charms (black), A/W 2008-2009

その後彼らは、素晴らしい小さなバッグ、もしくは「トラベルチャーム」とも言えるGMTシリーズをデビュー作として発表し、大成功をおさめた。世界中を飛び回る人たちにとって欠かせないGTM、つまり「グリニッジ標準時」や、眼鏡、音楽やチケットなどの粋な旅人のための必需品の要素を組み合わせたものだ。『GMTチャームズは、眼鏡ケース、名刺入れ、iPodやカメラ用のポシェットなどの、小さいバッグのコレクションです。全てのパーツは、バラバラにすることができ、肩掛けやリスト・ストラップ等を使って色々な方法で他のバックと繋げたりすることができます。』彼らはその後、フルサイズのトラベルケースのコレクションである、GMTラージ、そしてGMTトートをコレクションに加え、これらもストラップを使って小さいサイズのチャームシリーズと繋げることができる。

Vlieger & Vandam
“Guardian Angel Collection”, Vlieger & Vandam’s original collection from 2002 made with the second-hand bags.

その後、彼らのとてもユニークでウィットに富んだ発明が、後に話題となった2005年のMoMAのニューウィングでの展覧会、「Safe, Design Takes on Risks」の一作品としてガーディアン・エンジェルスが取り上げられるまでは、さほどの時間はかからなかった。この展覧会の後、ガーディアン・エンジェルスは、MoMAのパーマネント・コレクションに加わることとなった。彼らのキャリアで一番輝かしい時期で言えば、ふたりは目を輝かせて『今シーズン、アムステルダムのドローグ・デザインのショップ本店で、GMTチャームズを取り扱ってくれることになったんです。』

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