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地下展:空想と科学がもたらす闇の冒険

HAPPENINGText: Yasuharu Motomiya

人知をこえた時間の流れをもっている地下には、上を見上げてばかりの人類が気づかない足元ではダイナミックな生命と地球、宇宙の歴史が紡ぎだされている。それはなお活発に続いているのだ。

地下展 UNDERGROUND

最後に、「共同溝」工事現場事務所に掲げてある人類が持つ地下世界への畏怖が表現されたジオニストの為の地底体験心得五箇条を紹介しよう。

一、地球を感じろ
  地底とは地球の胎内だ、内臓の中にお邪魔するという感覚で臨め。
二、土圧を知れ
  地下空間は巨大な土の圧力の均衡でできている土の中の泡であることを認識せよ。
三、目を閉じろ
  地底に下りたら目を閉じろ、そこにある闇と自分の中の時間を見つめよ。
四、記憶の体積を思え
  想像を超えた時間の堆積がその空間に充満していることを想像せよ。
五、空を見ろ
  地底から出たら空を見上げよ、その広がりを体いっぱいに吸って時間をはきだせ。

まるで、アニメ「ラピュタ」にでてくるポムじいさんが言いそうな哲学的な言葉は、普段地底で作業する人々による実体験に基づいた言葉なのだろう。

地下展 UNDERGROUND

足元を照らす光のような「地下展」では、ゲストスピーカーを招いた「地下の達人に訊く!」などの興味深いトークイベントやその他の関連イベントが数多く行われている。スケジュールはウェブサイトに掲載されているのでチェックしてほしい。

過去と未来をつなぐ地下に一体何が隠されているのだろうか。

地下展 UNDERGROUND – 空想と科学がもたらす闇の冒険
会期:2007年9月22日(土)~2008年1月28日(月)
時間:10:00〜17:00(火曜日休館)
会場:日本科学未来館
住所:東京都江東区青海2−41
入場料:大人 900円、18歳以下 350円
TEL:03-3570-9151
主催:日本科学未来館、朝日新聞
企画・制作:日本科学未来館
https://www.miraikan.jst.go.jp

Text: Yasuharu Motomiya
Photos: Yasuharu Motomiya

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