メタモルフォーゼ 2006

HAPPENINGText: Jo Phirip

次のステージに向かう前に、屋台ですこし軽い食事を取る。今年から飲食物を買う時に100円加金され、回収場所「ゴミ・ステーション」に容器を返すと100円戻ってくるデポジット制になった。

なんかややこしいなーと思ったが、「Clean for Smile. Dance of Earth」と標語があって、スタッフのお兄さん、お姉さん達はとても感じが良かったし、前払いしているとはいえ、返金は嬉しかった。
ただ、そんな制度がないとゴミが回収できない状態であること、それはこのパーティが大きくなった証明だが、一人一人が意識しなければいけないことの一つだろうと思った。

楽しみにしていた沼澤尚+勝井祐二+マルコス・スザーノ・ユニットが始まった。何より印象深かったのは、マルコス・スザーノの雰囲気と、「パンデイロ」(ブラジルの伝統楽器)を演奏する手さばき。沼澤尚さん、勝井祐二さんの演奏もよくて、聴くのに夢中だった。

そのままプラネット・ステージに行く移動中、隣の山にレーザーが当たっていてメチャクチャ美しい。(京都の大文字焼みたいだと思った、、ちょっと違うか?)このレーザーは、308GTOレーザーという人が毎年メタモのレーザーを担当しているらしい。

途中で光るタワーのインスタレーションも面白かった(これについては詳細不明)。

プラネット・ステージにたどり着くと、EYEのDJプレイ中で、沢山人が集まって盛り上がっていた。VJはクロマで、途中、黒沢組の人力光が加わり、更に盛り上がっていった。そんな中、得に楽しみにしていたイジャット・ボーイズのプレイが始まる。軽快でファンキーで彼等の音は自然に体が動いてしまう。

しばらく踊った後、移動がてらトイレに行く。メインのソーラー・ステージに近いトイレにはとても長い列ができていた。毎年、トイレ待ちしながら、年齢もファッションも様々な人を眺める事になる。メタモルフォーゼは年齢の幅が広い事も魅力の一つだなと思ったり、トイレにすぐ行ける普段の生活は便利なんだと思ったり。

次に今年の一番の注目のマニュエル・ゴッチングが始まった。彼が出てきたとき、一瞬すごい緊張感が漂った。青白い照明のせいか、ものすごく神々しく見える。客に向かって真横に座っているのが面白く感じたのは私だけだろうか?演奏はものすごくカッコ良かった。段々気持ち良くなってきてふらふらしてきたので、ステージが見える芝生の上で横になる。

明け方も近くなり、沢山踊って疲れた人たちは色々な所、普段あり得ない場所で普通に横になる。コンクリートの道路の上、草の上、、。誰でも浮浪者になれるのではないだろうか、、というのは冗談だが素敵な音を聞きながら、野外で横たわる事の気持ち良さ。演奏のはじまりは雨が降って、薄暗く、雨カッパを来ている人もいたが、終わる頃には朝5時で白々と明るくなって来て、雨も止んでいた。

私はそのまま8時位まで気持ち良く眠ってしまった。。起きて朝ごはんを買いにいくともうインスタレーションなどは片付けはじめていて少しショック。カームも見たかったし、ラストは見たかったなー!!

踊っている時の周りの人との一体感とか、友人との雑談とかだらだらした時間、働いた時間の全てを含めて、今年もファンタスティックな時間をありがとう!

METAMORPHOSE 2006
会期:2006年8月26日(土)〜27日(日)
会場:自転車の国 サイクルスポーツセンター
住所:静岡県伊豆市修善寺
https://www.metamo.info

Text: Jo Phirip
Photos: Jo Phirip

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