サラデスタ

PLACEText: Julio Cesar Palacio

グラシア地区にある古いパン屋の中にあるサラデスタは、現代アートのプロダクションが置かれている最先端の空間である。後々にバルセロナにおいて最先端であり、インディペンデントな文化空間にするべく、2001年に知人同士で集まり、リフォームしたものだ。

サラデスタとは、芸術表現のみならず、文化的なプロジェクトの発展の過程にも志向がある実験場なのである。この空間は展示会のためのギャラリー、アーティストの実験のための部屋、ドキュメンテーション・スペース、音楽や映画のための場所に用いられる。

サラデスタ(英語でリビング・ルームという意味である)にはそのコンセプトの一部として、集いのための場という意図がある。夜(火曜〜土曜の20時〜2時)はバーとしてオープンしており、毎週シネマ・フェスティバルが行われたり、非商業的な映画が上映されている。

2005年には、サラデスタはグラシア地区において公共的な空間との交流を図り、「グラック!」というグラシアの公共の場では初めてとなるインディペンデントなアートフェスティバルを開催した。そのフェスティバルの第一回目では、様々な国籍を持った20組以上のアーティストによる作品と企画が発表された。そこでは、バルセロナ在住の最も重要なアーティストたちとアートに関する機関が参加し、三日間に渡る一連の会議の場が持たれた。サラデスタは今年、二回目となるグラック!フェスティバルの準備をしている。

サラデスタは三年間で160組以上のアーティストたちと40以上のプロジェクトを紹介してきた。サラデスタは社会的な芸術作品、インスタレーション、映像作品、インターネットに特に焦点を当てた、あらゆる種類の現代芸術表現を志向している。

Saladestar
時間:20:00〜02:00(月曜日定休)
住所:40 Martinez de la Rosa, 08025 Barcelona
TEL:+34 (0)93 218 3920
https://www.saladestar.com

Text: Julio Cesar Palacio
Translation: Yuhei Kikuchi
Photos: Julio Cesar Palacio

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