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ジャズトロニック

PEOPLEText: Sayaka Hirakawa

『まず、日本人が沢山いることに驚いた。もちろん積極的な姿勢というか、表現しようといういいエネルギーを感じたし、若くていいなと思う。でももっとロンドンにいながら、日本人独自の物がも沢山でてくればいいなと思ったかな。日本にすごく多いけど、外国人のまねをすること。黒人になりたい、黒人のように歌いたい、それは黒人じゃないから無理。そこで日本人らしいものと融合できてそういうアーティストが沢山でてきたらいいよね。』

ジャズトロニックは、固定のメンバーを持たずにその都度、様々なアーティストとコラボレイトし、作り上げてゆくという形態をとっている。ニューアルバムでは、和太鼓の「鼓動」とのコラボレートが、すでにヨーロッパで人気を博している。

『やっぱり5人組のバントとかだったら、5人からより多くの情報が得られるでしょう。でも俺ははその5人だけじゃ我慢ができない。もっと沢山の人と知り合いたい。バンドはバンドでやりたいなと思うんだけど、ジャズトロニックはいろんな人とセッションしていきたいということでそもそも始めたから。』

ジャズトロニックの音楽が、イギリスを始め、ヨーロッパで注目されている理由について聞いてみると、首をかしげてよくわからない、と答えた。『でも、音楽はそうでないとと思う。国境を越えるべき、というか。もちろん100万枚売れるポップスも必要だけど、みんながそれを目指したら音楽的な進化はまるででないし、芸術的はうまれないし。だからもっと海外に出て行く人が増えるといいよね。日本人が出て行くというのはすごく難しいことだと思うけど。』

そういいながら、軽々と国境を越えて、今後スウェーデン、イタリアを回るジャズトロニックを、まだまだ踊り足りないタフなロンドナー達は、しばらくの間、恋しく思うことだろう。

JAZZTRONIK
日時:2005年11月28日(月)
会場:JAZZ cafe
住所:5 Parkway, Comden Town, Lomdon NW1 7PG
https://www.jazztronik.com

Text: Sayaka Hirakawa
Photos: Sayaka Hirakawa

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