ストリートチルドレン写真展「遺産と伝説」

HAPPENINGText: Fann ZJ

グローバリゼーション、インターネット利用者の増加、発達した交通手段により世界はどんどん狭くなっている。そして世界の街や人はしだいに同一化をはじめている。にもかかわらず、我々はまだ自分自身という小さな世界の中に身を置いているのだ。

子供の頃、夢の世界を少なからず持っていた。そして大人になると人種間で争いを起こす。ねずみが回し車の中を走り続けるように生活する。お金やキャリアは我々の視界を狭め、世界で起こっている様々な問題に気付かなくなる。

「遺産と伝説」。働く子供たちや、ストリートチルドレンの生活を子供の視点から撮影した写真を展示するこの写真展は、何不自由のない生活をする我々に何かを訴えかけてくる。理想的な人権が認められ、子供の権利も広く認められている場所で生きていると、インドの働く子供の苦しい生活を知る機会はほとんどない。

子供の権利のために活動をしている日本人・中山実生とジェノトサヴァ(インドの演劇グループ)のアートディレクター、ジョン・デバラジによる写真のワークショップがインドの南部、バンガロールで行なわれた。8歳から19歳の子供達、また子供の頃、働いていたり、家の手伝いをしていたというインドの学生など19名が参加し、それぞれカメラとフィルムを手に、働く子供達を彼らなりの視点で写し出した。

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