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ゆトゥーンズ

HAPPENINGText: Michiko Ikeda

また、今回のイベントで感じたのは、オーディエンスの注目がこれまでのイベント以上に熱く注がれていた、ということ。瞬きをしている間に…ではないけれど、うかうかしていたら、今井氏はすぐにでも新しい何かを描いている。そんな彼のパフォーマンスには、誰も飽きを感じることはないのだ。

白根氏は、CADチームに続き、VJとしてパフォーマンスを行い、それが今井氏のキャンバスに映し出されていたのだが、そんな彼から生み出される映像をも今井氏は新しいアイディアの素材として活用していたのは特筆すべき点。チームワークとも言える作品はまさに、クリエイティビティと才能が見事に融合した逸品だ。オーディエンスからも「すごいね」「かっこいいね」といった、ポジティブなコメントしか聞こえなかったのも事実である。

今井氏、白根氏共、休むことなく午前1時半までパフォーマンスを続行。完成した時には、会場は大きな拍手に包まれていた。実際に作品を目の前にしてみると、これほどの作品をたった3時間で完成させたとは信じられないほどの迫力。現場にいなければ、大変な作業だったんだろうなと思うところだが、当の本人は、リラックスした状態でパフォーマンスを終了することができたようだ。

今回の展覧会で発表された作品は、一部がプリントされていたり、かと思えば一部がペイントされていたりと実に様々で、スリリングな印象が感じられるものばかり。この他にもTシャツや、アパレルメーカーの「And A」、スポーツブランドの「リ−ボック」、そして今井氏を含む3アーティストでのコラボレーションとして制作されたスニーカーも展示。暗闇の中でも一番目立つ、インパクトのあるクールなデザインだ。

10月には、ミヤタケイコが昨年に引き続き再登場。カワコワイ(可愛くて怖い)ぬいぐるみを、沢山披露してくれるだろう。お見逃しなく!

今井トゥーンズ「Response War」展
会期:2003年9月1日(月)〜30日(火)
営業時間:11:00〜21:00
会場:SOSO CAFE(ソーソー・カフェ)
住所:札幌市中央区南1西13 三誠ビル1F
TEL :011-280-2240
https://www.shift.jp.org/soso/

Text: Michiko Ikeda
Translation: Sachiko Kurashina
Photos: Michiko Ikeda

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