ファンク・スタジオ
PEOPLEText: Naoko Ikeno
どのようなペースで更新予定ですか?次号の予定は?
隔月です。次号のテーマは「プレイ」で、Eボーイ、フューチャー・ファーマーズ、デイブ・キンシーなどにスポットを当てる予定です。また、スティッカーネーション、タイガー、ゲリラワンなどのクリエイティブなコミュニティサイトのインタビューも計画しています。次号へ向けた、インタラクティブゲームも制作中です。
シンガポールの現在のウェブを含むマルチメディアシーンについてどう思われますか?
ウィリアム:個人的には、シンガポールのマルチメディアは「安全」すぎると思います。もう少し、知名度のない人達の方まで手を広げて冒険しないと。
ジャクソン:とても商業的だということは言えますね。でも、今消費者が求めているのが、そういうものであると言う事なのかも知れません。スーパーでミネラルウォーターを買えることと、作品を見るのにギャラリーへ行くこと、どちらが大切かと聞かれれば、おそらく水の方が必要でしょう。私達は、多くの人がインターネットで物を買う手助けを試みた頃から、文化的側面の消費を打ち立てようとしてきたのです。
それに対する他のメディアの動きはどうですか?
ウィリアム:同じように「安全」ですよ。
ジャクソン:可能性としては、とってもわくわくするような要素があるのに、理解が足りない。プロジェクト・アイボールという地方紙は、ウェブから情報を得る世代をターゲットにウェブサイトを連動させていましたが、やはり理解されずに終わってしまうでしょう。
シンガポールのマルチメディアシーンはこれからどうなっていくと思いますか?
ウィリアム:もっとリスクが必要です。そうやって面白くしていくために、それを受け止める人達も。
ジャクソン:技術は高く、創造力は低く。シンガポールのデザインは、世界中のどこのものにもひけをとらないと思っていますが、ウェブサイトの運営に問題があるのです。物語を伝える演説家は沢山いますが、どんな話をしたらいいか解っている人は、多くないということです。誰が悪いわけでもないのです。この国は比較的若いので、文化を確立するのに時間がかかるでしょう。私達は、素晴しい消費者ですが、これから良いプロデューサーになって行くことが必要だと思います。
シンガポールで注目すべきデザイナーやアーティストを教えて下さい。
グラフィックデザイナーのH55や、アシラム、エンバイロメンタル・デザイナーズ・ブローなど、 トランスミッションプロジェクトで活動しているクリエイティブな人達が好きですし、尊敬しています。広告作品や写真を手掛ける、ジョン・クラングと家具デザイナーのパトリック・シアも優れた作品を生み出しています。彼らは、シンガポールの情勢の中でも良くやっていると思います。以前とは全く異なる、シンガポールの新鋭クリエイティブブループの中に、実際僕達は身を置いているわけですが、ファッションや、クラブ、デザイン、アート、音楽に関わる人達の新しいコミュニティがまとまりつつあると感じています。一番良いのは、皆がお互いに良く知り合っているということです。
今後の予定について教えて下さい。
ウィリアム:前進し続け、あまり沢山振り返らないでこれからもやって行きたいです。
ジャクソン:できる限り上等なことをしたいです。
メルビン:商業的な分野にも私のイラストを持ち込みたいです。
アルビン:面白い人達と、もっと沢山のプロジェクトをやっていきたいです。
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Text: Naoko Ikeno