ノーフロンティア

PEOPLEText: Mayumi Kaneko

インタラクティブデザインはどこでどのようにして学んだのですか?

フロー:インタラクティブデザインは自分で学びました。あとは学校で。

マウリ:僕はフローリアンのように学校でインタラクティブデザインは学んでいません。学校でのインタラクティブデザインの授業は、F18ホーネット・インターフェイスでした。インタラクティブデザインはノーフロンティアで学びました。感謝しています。でも、学ぶことができるのはテクニックであって、デザインは別の何かだと思います。それはクリエイティブなプロセスで、対話と好奇心、オープンマインド、自己皮肉、情熱であって、学ぶことができないものです。自分自身で磨くしかないんです。

フロー:自分で学ぶことができるデザインとできないものの規準があります。僕は学校で沢山いいことを学んだし、学んだことは僕の脳に焼き付いてます。今僕は学校で学んだこととは違うものを作ろうとしてます。

インタラクティブデザインのアイディアと、作品を制作するうえで心掛けている点は何ですか?

フロー:基本的には、一番いい方法で情報を提供することで皆がお互いにコミュニケーションする手助けをするように心掛けています。またはユーザーが情報を簡単に理解できるような明解なインターフェイスを作っています。とにかく、インタラクティブデザインには、コンテクストにもよるけど、エンターテイメント性が必要です。

マウリ:どう説明していいのか分からないけど、僕が思うに、それが良いものであれ悪いものであれアイディアがあって、それからすごく個人的だけど感覚的でコンテクストによるクリエイティブなプロセスがあるんだと思います。デザイナーとして忘れてはいけない何かがあります。常に言いたいことがあって、もしそれがいい話しなら、それを聞きたいと思うひとは必ずいます。

Nofrontiere Operating System」という本のなかでも多くのクライアントワークを見ることができますが、ノーフロンティアがそれほど多くのクライアントを惹き付ける要素は何だと思いますか?

フロー:その本ができる前は、アンドレア・ステンフルのデザインのやり方でしたが、今は一つの場所に素晴らしい人たちが集まってます。次の本で分かると思うけど、その結果こそが特別なものです。

マウリ:フローリアンが核心を得ていると思います。それは絶えまなく続く対話であり、人々、経験、言葉、食べ物、音楽、時間なのです。一種の魂の集合体で、それは人によってだけでなく、場所にもよります。僕達は次の本でそれを説明しようとしています。

フロー:特別な要素は何もありません。会社自体がすごく大きいので、クライアントを魅了する全ての仕事の結果がその要素になっていると思います。

興味のあることは何ですか?

フロー:興味のあることは沢山あります。何から始めればいいか分からなくて、自分の自由な時間では、ほとんど何もやってません。音楽を作りたいです。何年も前に、典型的な無名のティーンエイジャーバンドでドラマーをやってたことがあります。エレクトリックミュージックを作ってウェブデザインをやりたいです。今自分のホームページを作り始めていて、ドメインネームを探しているところです。自分自身の作品や、すごくはないけどいいものを織り交ぜてアップする予定です。

マウリ:エラーとランダムイメージの素晴らしい世界。

オーストリア、ウィーンについてお聞きしたいと思います。新しい動きはありますか?

フロー:Silverserver

マウリ:僕がよく行くオーストラリアのウェブサイトは「Der Standard Online」です。ウィーンで上映されている映画の情報を自分の国の言葉で知ることができます。

最後に、今後の予定を教えてください。

フロー:9月にガールフレンドと一緒に1年間ロンドンに行く予定です。

マウリ:夏にビーチに何日か行って、デジタルビデオカメラを買って、フローリアンがロンドンにいった後に僕も行く予定です。

Nofrontiere
住所:Zinckgasse 20-22, 1150 Vienna, Austria
TEL:+43 1 985 5750
https://www.nofrontiere.com

Text: Mayumi Kaneko

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