アルフレッド・マルティネス
ある金曜の夜、友人から電話がかかってきて、あるギャラリーのオープニングにちょっと行ってみないかと誘われた。どんな内容かと聞くと、ドローイングとイラストレーションだという。特にすることもなかったので、チェルシーにある、...
ある金曜の夜、友人から電話がかかってきて、あるギャラリーのオープニングにちょっと行ってみないかと誘われた。どんな内容かと聞くと、ドローイングとイラストレーションだという。特にすることもなかったので、チェルシーにある、...
それは、午後4時を少し回った時だった。外での用事をすませた僕は、オフィスがあるビルへちょうど戻ったところだった。廊下を歩いていたら、ビル全体のライトが、一瞬にして全て消えたのだ。デスクに戻った僕からは、何が起こったの...
Tシャツをデザインするということは、今日ではアートの表現の中でも、かなりポピュラーな表現方法ではないだろうか。今ではこれまでに作られた優れたTシャツのデザインを集めた本まで登場しているほどだ。 「スレッドレス」...
ニューヨークに住んでいる者として、ひとつ認めなければいけないことがある。それは、この街にいるからといって、そうめったに美術館などに脚を運ばないということだ。例えば、グッゲッンハイム美術館、メトロポリタン美術館、ニュー...
僕は、SHIFTに1999年から記事を書いているが、アートやデザイン、またはカルチャーに関連していない事柄について書いたことは、ほとんどない。実際のところ、2001年の9月に一度あるのだが、それは世界貿易センターが崩壊した、9月11日...
バックグランドが違う7名のアーティスト達が集結したグループ展「フュージティヴ」。グラフィックデザイン、コミック、イラストといったフォーマルな分野を、ペインティングやコラージュといった、更に伝統的なメディアで表現しよう...
トニー・シャフラジ・ギャラリーで行われているデヴィッド・ラシャペルの「オール・アメリカン」展。私が行った日の会場は、ファッション関係者、モデル、編集者、そしてダウンタウンのストリートシーンで活躍する人達で溢れ返ってい...
グラフィックデザインや広告産業において、アートディレクションは、製品完成までの重要な役割を担っていることは確かだ。そしてかの有名なニューヨーク・アート・ディレクターズ・クラブ・アワードが今年も開催され、本年度の受賞者...
全ては「ニューヨークの街を象が歩くぞ!」という件名のメールから始まった。すぐに僕は、それが毎年恒例の動物(カバ、象、サイなど)のパレードだということを知った。そのルートはマンハッタンからクィーンズ・ミッドタウン・トン...
アートの一形態としてのフィルムは、真意がはっきりしない議論の題材のようなものである。フィルムは現代の世界で最も広く受け入れられているアートの形態だが、一方、それは最も商業化されたアートの形態である。いわゆるアーティス...
インスタレーションの山と、リスニングポスト。これは、マーク・ハンセンとベン・ルビンによる、注目すべきフレッシュなコラボレーションである。またこれは、ステージ・パフォーマンスへの賛成を得てのニューメディアへの参加の約束...
現代のブリティッシュカルチャーを様々な切り口のショーケースとして2週間のフェスティバル「UK with NY」がニューヨークに登場した。10月14日から28日まで開催されるこのフェスティバルは、イギリスのアート、デザイン、食べ物、ファ...
あの日の朝9時頃、私は電車から降りて42ストリートのポートオーソリティー駅を横切っていた。その時、チケットブースの前にあるテレビの周りに、異常な人だかりができているのを見た。驚いた事に私の目にした物は、火に包まれた...
この都市で最新のアートイベントが、グラウンド・ゼロのもと、129ラファイエッテで公開された。8月16日に行われたオープニングイベントは、このイベントの目的を述べた以下の文を伴って開催された。 『移行期における建造物に...
この50年、コミュニケーション技術の発達により世界は前よりずっと小さくなったと言われていても、日本は多くの西洋人から見て未だに手の届かないところにある国だ。今の日本のカルチャーは、常に流動している物の混合物なので、日本...
人々は、活動する。人々は、特に何の理由もなく活動する。彼らは、ただ楽しいから活動するのだ。彼らは、何かちがうから活動するのだ。人々は、何かするために活動するのだ。マーメイド・パレードはまさにそうしたものだ。 6月...
カルチャーの飽和状態にあるメディアにおいて、サウンド、イメージ、テクノロジー、ファッションなどのシーンの崩壊を誘発している自分達の周りで、今まさに事件が起こっているのを見逃してはいけない。今月のインフォワールド・ニュ...