© Meiro Koizumi

ロンドンで映像表現を学び、2013年にはニューヨーク近代美術館（MoMA）で個展を開催するなど、国内外で映像やパフォーマンスによる作品を発表するアーティスト、小泉明郎による個展「空気」が、東京の無人島プロダクションにて5月15日まで開催されている。

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「空気」とは、小泉明郎が東京都現代美術館で開催中の「MOTアニュアル2016　キセイノセイキ」展のために制作したが、 展示することの叶わなかった作品のタイトルだ。同氏は出品作家の一人であり、共同で展示ディレクターも務めているが、美術館との協議により作品を取り下げ、そして「自主規制の痕跡を残す」という意味で、会場にはキャプションだけが展示されている。

本展初公開の「空気」、そして会期中に行われるトークは、私たちがこの時代の表現とどう向き合うかを問いかける。

小泉明郎展「空気」
会期：2016年4月29日（金・祝）～5月15日（日）
時間：11:00～19:00
休廊：5月9日（月）
会場：無人島プロダクション
住所：東京都江東区三好2-12-6
TEL：03-6458-8225
https://www.mujin-to.com

アーティスツ・ギルド企画
「キセイノセイキ」展関連トーク「キセイノキセキ」Vol. 01
卯城竜太（Chim↑Pom）×小泉明郎
日時：5月5日（木・祝）16:00～18:00
会場：無人島プロダクション
さまざまな場所で展覧会やプロジェクトを成し遂げてきたアーティスト２人による、「表現の自由」の現状と見解についての対談。「自由と表現と責任をめぐるパラダイムシフトは可能か」をテーマに、彼らの経験談もふまえながら、彼らが考える未来に向けての提案を語る。

アーティスツ・ギルド企画
「キセイノセイキ」展関連トーク「キセイノキセキ」Vol. 02
沢山遼（美術批評）×小泉明郎
日時：5月14日（土）13:00～15:00
会場：無人島プロダクション
「キセイノセイキ」展の中では、意識的に統御された「不在」と、統御不能な無意識によって生まれてしまった「不在」が混在している。その錯綜した状況は観客を混乱・困惑させる一因を作った。美術批評家・沢山遼の視点を起点として、検閲と規制の問題を社会、個人、制度などそれぞれのレベルで捉え直し、現在展覧会で起こっている状況や作品「空気」で起こったことを整理する。