田中功起「共にいることの可能性、その試み」

NEWSText: Ayumi Yakura

「一時的なスタディ:ワークショップ#4 共にいることの可能性、その配置」 2015-2016 制作風景 6日間の共同生活、ワークショップ、記録映像

「一時的なスタディ:ワークショップ#4 共にいることの可能性、その配置」 2015-2016 制作風景
6日間の共同生活、ワークショップ、記録映像

映像記録、インスタレーション、執筆、パフォーマンスおよびイベント企画といった様々な方法を通して、現在の社会状況や既成の枠組みに対し、別の視点やあり方を模索しているアーティスト、田中功起による国内初の大規模個展「共にいることの可能性、その試み」が、水戸芸術館の現代美術ギャラリーにて5月15日まで開催されている。

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田中功起は、2013年の第55回ヴェネツィア・ビエンナーレにおいて、5名の陶芸家がひとつの陶器をつくる様子をとらえた映像作品などで、複数の人びとが一つの事に共に携わる時の行為の美しさと難しさを表したほか、2015年にはドイツ銀行のアーティスト・オブ・ザ・イヤーに選出されるなど、国際的に評価されている。

本展では、同氏が「協働による営み」に関心を抱くようになった2010年以降の活動に焦点が当てられる。新作では、一般参加者とファシリテーター(促進者)、撮影チームらが一つ屋根の下に滞在し、朗読、料理、陶芸、社会運動にまつわるワークショップ、ディスカッション、インタビューなどを共に行った6日間の記録を元にした複数の映像が、作家のノートなども添えて展示される。

田中功起 共にいることの可能性、その試み
会期:2016年2月20日(土)~5月15日(日)
時間:9:30~18:00(入場は17:30まで)
休館:月曜日、3月22日(3月21日は開館)
会場:水戸芸術館 現代美術ギャラリー
住所:茨城県水戸市五軒町1-6-8
TEL:029-227-8111
https://arttowermito.or.jp

Text: Ayumi Yakura

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