ブラム&ポー 京都展

HAPPENINGText: Amelia Ijiri

ロサンゼルスを拠点に、ニューヨークと東京にギャラリースペースを展開する、Blum & Poe(ブラム&ポー)が、京都で初となる展覧会を、COCON KARASUMAを会場に11月3日から12日26日にかけて開催。様々な媒体を用いる7人の作家が参加する本展では、作品の素材や質感にも要注目だ。


Installation view, 2021. Cocon Karasuma, Kyoto, Japan. Courtesy of the artists and Blum & Poe, Los Angeles/New York/Tokyo. Photo: Takeru Koroda

浜名一憲の大きくて繊細な日本の坪瓶花瓶のような4つの器「無題」(2021年)は、焼き物の不均衡な形態やひび割れで、独学で習得した陶芸家としての自身の精神を示している。アルマ・アレンの作品(2015年)は、石、青銅、金属などを用いる彼の代表的なブロンズ彫刻作品で、イサム・ノグチの表現力と精神に匹敵するフォルムを生み出している。


Installation view, 2021. Cocon Karasuma, Kyoto, Japan. Courtesy of the artists and Blum & Poe, Los Angeles/New York/Tokyo. Photo: Takeru Koroda

フリードリッヒ・クナスの2つの油絵とブロンズ彫刻は、憂鬱なテーマを漫画の画像や商業イラストと融合させるという彼の独特の特徴を持っている。ミミ・ローターによる、鮮やかでみずみずしい色彩を持ったパステル作品(2018年)は、静物の伝統を指し示す彼女のクロマチックな作品の特徴だ。


Installation view, 2021. Cocon Karasuma, Kyoto, Japan. Courtesy of the artists and Blum & Poe, Los Angeles/New York/Tokyo. Photo: Takeru Koroda

岡﨑乾二郎の分厚い絵具のマチエールを持つ4枚の小さなアクリル画は、芸術を見るという触覚体験を与えると同時に、作家が制作の過程で想起した哲学や美術史からネイティブアメリカンの神話に至るまで多種多様なレファレンスの存在を教えてくれる。色の魔術師、マーチ・エイブリーは、自身のシグネチャーである特徴的な黄、緑、青色の絵の具を使用し、色と構図のバランスで、抽象化したフラットでグラフィカルな絵画を制作している。最後に、トニー・ルイスのグラファイトの光沢感を持つ作品も注目だ。

会場となるCOCON KARASUMAは、会期中にわたって、本展と同時に、美術、音楽、ファッションについての複合的な空間を提供している。都市の空き物件を占拠するプロジェクト「SKWAT HERTZ」(スクワット・ハーツ)も同会場の各スペースで展開されている。

Blum & Poe at Cocon Karasuma
会期:2021年11月3日〜12月26日
時間:13:00〜19:00
会場:COCON KARASUMA 301
住所:京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 
入場無料
https://www.blumandpoe.com

Text: Amelia Ijiri
Translation: Saya Regalado
Photos: Takeru Koroda, Courtesy of the artists and Blum & Poe

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