ミワンダフル「メイクアップ・レストラン」東京公演

HAPPENINGText: Haru Murayama

メイク“スマイル”アーティスト・ミワンダフルによる「メイクアップ・レストラン」が、原宿・クエストホールで行われた。“メイクのレストラン”をコンセプトに、シェフ・ミワンダフルがメイクのノウハウをコース仕立てで提供するという内容で、昨年札幌で開催され好評を博したイベントだ。2016年、東京に拠点を移し、インタラクティブ・クリエイティブ・カンパニー「バスキュール」のディレクター荒木千穂と立ち上げた「メイクスマイル・プロジェクト」とイベント企画運営会社の「ディスクガレージ」の共同主催で開催された今回は、11月22日(火)、23日(水・祝)に渡って3公演が行われ、トータルで約600人の観客が集まった。

会場に入ると、ミワンダフルのアイコン的アイテムである巨大なピンクフレームがお出迎え。テーブルには前菜とオードブルに見立てたコスメプレート、本日の公演内容が書かれたお品書きなどが用意されており、まるで高級レストランさながらだ。開店前から「かわいい」という声とシャッター音があちこちから上がっていた。

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会場は小学生から50代前後の女性まで幅広い年齢の女性を中心に満席で、『メイクのやり方が分からないからいつも1分で終わる』という会社員や、『チークの塗り方が分からないから適当にやっている』という学生など、様々な悩みを持つ人たちが集まっていた。そんな中、19時が過ぎ、これまでの道のりを紹介する映像が映し出され、舞台袖からミワンダフルが登場。オリジナル楽曲「MAKE IT TOMORROW」を披露し、待ちわびた参加者の歓声が上がる中、メイクアップ・レストランが開店した。

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今回のコースメニューは、前菜「水のクレンジング潤い仕立て」に始まり、オードブル「ファンデーションの三色盛り合わせ チークを添えて」、メインディッシュ「アイシャドウの煌めきトルテ」と続く。そしてお口直し「グリッターライナーのソルベ」のあと、デザート「フリーズ・リップ・ジェラート」がラストを飾る、約1時間30分の間ですっぴんからフルメイクが完成するという内容だ。

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今回のイベントは、彼女ならではの仕掛けに溢れていた。メイクのノウハウを映像やステージで会場全体に提案し、参加者にその場で実践してもらうのはもちろん、会場内から個別に質問を募り、質問者に直接メイクすることを通してメイクのポイントを伝えていく。彼女が質問者にメイクする様子は常にスクリーンに映し出され、実際にミワンダフルがその場で行うメイクを見ながら参加者自身も同じやり方をその場で試すこともできるのだ。

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