パワフル・ウーマン・スペース展

HAPPENINGText: Eva Inman

世界初の中国語のフェミニストのためのウェブサイトであるウーマニーが、台湾で女性がパワフルで自律的に生きる新しい時代をを称えるワールド・デザイン・キャピタル台北の一部として展示をキュレーションした。「パワフル・ウーマン・スペース」展は情熱の赤、創造性の黄、テクノロジーの青をシンボルとした3つの部屋で構成された展示で、台北市の信義地区にある新光三越香堤広場をジャックして5月28日から6月10日まで開催されていた。

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Womany “Powerful Women Space” Exhibition View © the Taiwan Design Center

展示はかつて『創作を書く女性なら自分のお金と専用の部屋を持っていなければいけない』という言葉を残した有名な作家、バージニア・ウルフの言葉にインスパイアされている。ウーマニーは、「パワフル・ウーマン」のコンセプトを追求しそれぞれの部屋をキュレートしようと3人の著名な女性クリエイターを招いた。女性の自己決定と自立というウルフの信念に合わせた本展は、現代の女性が愛を持って自分自身を誉め称えるという旅の証であった。

『私たちは来場者に、展示から自分自身に対する愛情によって伝えられるエネルギーを感じ取って欲しいと思っています』と話すのはウーマニーの情熱探求家であるドリス・チウだ。『自分自身を愛する旅は長いですが、ウーマニーの目指すところは迷ったり、自信を無くしている人々が自身の進む方向と強さを見つけるのを援助することです。すでに自分自身を愛することを学び始めている人でもまだ、より大きな信頼と勇気を持つことができます。翼を持った女性は、飛び立つことができます。翼を持つ女性が集まれば、世界を変えることもできるのです。私たちはそのような人々、母であったり、若かったり、まだ少女であったり、あるいは男性でも関係なく、このパワフル・ウーマン・スペースを通して自分自身へ愛と信頼をもつ勇気を見つけてほしい』。

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Womany “Powerful Women Space” Exhibition Red Room, curated by Penny Tai © the Taiwan Design Center

まず、マレーシア系中国人のシンガーソングライター、ペニー・タイによる「情熱」をテーマとした赤の部屋は、彼女の詩を書いた鏡が並ぶ迷宮か迷路のような形をしている。この部屋のコンセプトは「自分磨きには時間をかけること」。タイは「壁の言葉を読むと、自分自身の感情に向き合わざるをえない」と言う。鑑賞者は自分の気持ちをその鏡に書くことで、鏡に映る自分の物理的な外見と内面の両方を見つめることになる。また彼女は、その詩の中に、ファンへの特別なメッセージも込めていた。

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Womany “Powerful Women Space” Exhibition Yellow Room, curated by Gina Hsu © the Taiwan Design Center

創造力を表現する黄の部屋は、来場者の人生の日常的な経験を別の角度から見つめ、変化を与えることを目的に、台湾の有名なプロダクトデザイナー、ジーナ・スーが設計。

スーは台湾に大打撃を与えた1999年の震災によって家族と引っ越し、病院を改装した場所を家として育った。今そのスぺースは彼女の仕事場であり、時に彼女にインスピレーションを与える空間でもある。展示では、ダイニングルームに医療器具をセットすることで、その場所に第二の役割(人生)を与えている。例えば、計量ビーカーはコーヒーカップやグラスにする。快適さ、交わりの場である食堂と、通常ならば病的で冷たいイメージである病院を並置することで、来場者が持っていた先入観を再考するきっかけともなった。

この部屋は、来場者の内的あるいは外的な問題解決のための“自問自答”を促すインタラクティブな壁も特徴的だ。スーは来場者が自分自身についてよりよく理解し、誰にでも再スタートを切るチャンスはあるのだということを認めさせる機会を熟考したのだ。

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Womany “Powerful Women Space” Exhibition Blue Room, curated by Everrich © the Taiwan Design Center

青の部屋は「その居心地のいい場所(自分自身)を捨て旅に出る」というコンセプトの下に集められた青いスーツケースで構成。旅の結果として得られる自己認識、信頼、自立についての考察を誘った。台湾の免税店エバーリッチのキュレーションにより、「異文化でインスピレーションを得る」「リラックスする」「自分自身を再発見する」など理由は人それぞれだが、旅は続き、どこへ行こうが結局のところ、皆が最終的には「家はいいところだ」と強く実感することを表現した。

The Powerful Women Spaces Exhibition
会期:2016年5月28日(土)〜6月10日(金)
時間:11:00〜21:30(金・土・祝日は22:00まで)
会場:Mitsukoshi Xiangti Boulevard Plaza
住所:No.19, Songgao Road, Xinyi District, Taipei
主催:Womany
協賛:World Design Capital Taipei 2016
https://womany.net

Text: Eva Inman
Translation: Akari Otomo

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