スウォッチ・アート・ピース・ホテル
PLACEText: Hiromi Nomoto
建物の2階と3階が、アーティストのスタジオと住居スペースとなっている。このプロジェクトは始まったばかりでどこも真新しい。
主に明るいオレンジ色の木と灰色の煉瓦と白い壁とが組み合わさった内装は柔らかい雰囲気をつくり出している。曲線を多く取り入れたデザインはSF映画の宇宙船船内の様だ。この建物の歴史ある外観とは全く違うことが面白い。
アーティストのスタジオは個室となっており、自由に制作することができる。このスタジオを開放して、上海で知り合った人々を招いて、完成作品の披露パーティーを開くこともできる。「スタジオスペースが広くきれいで制作に集中できる」「没頭して制作できる」というのが参加アーティスト共通の意見のようだ。共同のスタジオもあり、そこにはメモリの書かれた大きな作業台やパソコン、プリンターなどが設置されており、更に便利に制作できるよう考えられている。
アーティスト・イン・レジデンスの注目すべき点は交流にある。SAPHではアーティストたちが交流したり、彼らの友人たちが来たときに話ができるラウンジがある。ワイタンに面したもっとも景色の良い場所に設置されている。共同のキッチンもあり、朝食はホテルが準備するビュッフェがあり、それ以外はアーティスト自身が食事を作る。壁には一つ黒板があり、彼らがアートイベントの情報などを交換している。
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