NIKE 公式オンラインストア

SUNDAY(サンデー)

PLACEText: Yuko Miyakoshi

店内のここそこには、様々なジャンルの “アート” が見られる。砂漠やどこか辺境の地にでも生えていそうな個性的な植物は、プラントハンター西畠清順さんによるもの。外国の小学校にでもありそうな可愛いイスは、木製家具の工房「monokraft」がサンデーのために作ったもの。

SUNDAY(サンデー)
入口正面のフロアーでは、その時々のテーマに合った映像を流している。写真は大崎のぶゆき「World falls/Swimming the world」(2010)

ここにあるものは、どれもそれぞれのストーリーをたずさえてやって来たものたちばかりだから、気になるものがあったら、ぜひ出目をたずねて見て欲しい。
また、料理も美味しく、海外のアートフェアに合わせたメニューなども登場する。ケーキとお茶から本格的なディナーまで楽しめるので、もし「アートにはあまり興味がない」という友人を誘っても、きっと文句は言われないだろう。

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カプセルで行われた「カウボーイとフォトン」展 展示風景

ホワイトキューブの空間を備えた「CUPSULE」では、普段は見ることができない個人コレクターのコレクションや、ギャラリーをまたいだコラボレーションなどを展開していくという。8月のオープニング時の企画展「カウボーイとフォトン」では、青山悟、秋吉風人、榎本耕一の作品を紹介し、バックグラウンドや表現手段の全く異なる作家による実験的なコラボレーションを見せた。また、現代アートだけではなく、古美術や家具、クラフト、ファッション、活版印刷展なども紹介されていく予定だから楽しみだ。

スケジュールの合間を縫って早足でアートフェアを巡ったり、会期終了間際に美術館に駆け込んだり、あわただしくアートを鑑賞することもあるけれど、ゆったりと時間を過ごす中で作品を眺めていると、こうして過ごす時間自体がいいなあ、と思える。「もしかしてこれがコレクターの日常?」と錯覚を覚える頃には、すっかりこの空間のトッリクにはまってしまったのかも。一人で訪れてコレクターの妙趣に触れるのも、大勢で訪れてわいわいやるのも、どちらもおすすめ。肩の力を抜いてアートを楽しめるお店だ。

SUNDAY(サンデー)
住所:東京都世田谷区池尻2-7-12
営業時間:11:00〜23:00(LO 22:00)
TEL:03-6413-8055
https://www.sunday-cafe.jp

Text: Yuko Miyakoshi

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