ミー・コレクターズ・ルーム・ベルリン

PLACEText: Kiyohide Hayashi

一方で、主に中世や近代の美術作品をも含めた広範囲なコレクションであるヴンダーカマーとは対照的に、企画展スペースではコレクション作品と絡めて現代アートを取り扱う特徴的な展示が行われている。スペースのこけら落としとなる展覧会「パッションフルーツ・ピックドアップフロム・オルブリヒトコレクション」では、コレクションからキュレーターが展示作品を選び出し、名知聡子長井朋子のように、ベルリンで見る機会の少ない若手アジア人アーティストの作品が多く展示されていた。

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Alles Kannibalen? © me Collectors Room Berlin Photo: Jana Ebert

他には、若手中国人アーティストオウヤン・チュンの世界デビューともなる個展「王 オウヤン・チュン – ペインティング・キング」や、神話から社会問題までを包括し、現代アート作品に見られるカニバリズムを扱った「アーレス・カニバーレン?」といった他の美術館やギャラリーで見ることのできない展覧会が企画されており、他のスペースと一線を画す強烈な個性を見せつけている。

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カフェ © me Collectors Room Berlin Photo: Christian Jungeblodt

そもそもベルリンには現代美術におけるメインストリームのものを見ることができる場所は幾らでもある。しかし、注目を浴びることの少ない国のアーティストの作品を展示し、また通常の美術の文脈では扱われにくいもの、また美術の文脈だけで汲み取れないテーマを扱うスペースはほとんどない。まして、その上で現代アートを一領域に限定することなく、中世や近代の美術工芸品と接続させ、過去と現代を同一地平にして展示物を見せる美術施設はベルリンにはミー・コレクターズ・ルーム・ベルリンしかないのではないだろうか。だからこそベルリンに訪れた際にはこのスペースを訪れ、アートの新たな感じ方や見方を体験してほしいと願っている。

me Collectors Room Berlin
住所:Auguststraße 68, 10117 Berlin
営業時間:12:00〜18:00(カフェ 11:30〜18:30)
定休日:月曜日
入場料:一般 6ユーロ
TEL:+49 (0)30 8600 85-10
http://www.me-berlin.com

Text: Kiyohide Hayashi

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