I HAVE A ROOM WITH EVERYTHING

HAPPENINGText: Alicia Tan

I HAVE A ROOM WITH EVERYTHING

本を見た目で判断してはいけないと、親達はわたしたちに言う。しかし、ビジュアル・アートや印刷の世界では、見た目は中身と同じくらい重要である。

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デザインブログ「THEARTISTANDHISMODEL」のヤンダがキュレーターをつとめる 「I HAVE A ROOM WITH EVERYTHING」展は、デザイン好きはもちろん、印刷物の熱狂的ファンや美しく創られたものを楽しむ一般の人たちを歓迎する。この展示はプリントされた素材のアートだけを専門とする初のグラフィックデザイン展として宣伝されており、業界の通によって選集された、200冊を越える雑誌、カタログ、本、フライヤー、CDアルバムを展示している。

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ヤンダの本能的で感覚的なアプローチによってキュレートされた本展は、展示スペースのレイアウトからも明白である。
そこをおとずれた者達は、これらに触れることで元気づけられ、力が湧き、様々な出版物と対話する。この展示の見所は、精選されたWERKのバックナンバーや、オンペダーのカタログ、アニ・クワンのルックブックや、キネティックH55によってデザインされた作品達だ。

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本展がデザイナーとプリンターが各展示人生を捧げ、作り上げた忠実さと徹底した編成の証であることは否定できない。来場者たちは、急勾配の階段を登ると暖かな光と十分な席で満たされた居心地の良いスペースで迎えられる。そこで疲れた足を休ませ、厚薄さまざまに寄せ集められた印刷物で、心眼をリフレッシュすることができる。

それぞれの印刷物には、誰が、どうやって、どこで、いつ、なぜ、といった手書きの詳説が親切に付け加えられている。
今回展示された作品の多くは個人的なライブラリーとコレクションから成り立っている。そして、それらは信じられないほど詳細に表現されている。

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I HAVE A ROOM WITH EVERITHING展は、このように来場者が展示物と密接に関わることにより目的が達成される。大きな布本と繊細な新聞をめくって、無計画に糸で縛られる奇妙なカバーを解いて、思い出深いカバーたちと思う存分対話を楽しんでほしい。この展示会は、昔住んでいた部屋に戻り、かつてあんなに好きだったのに、簡単に忘れさってしまった物を発見することに似ている。上等皮紙の感触、様々な種類のインクの匂い…。

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またこの展示会では、印刷のことをもっと深く知りたい人のために、ドミニエのジュニー・ソウやアサイラム/サムウエアエルスのヨンといった地元の大物や 、フォーリンポリシーデザイン出身のヤレン・ユウとのトークセッションも行われた。

I HAVE A ROOM WITH EVERYTHING
会期:2011年7月23日〜8月5日
時間:12:00〜19:00(日曜休日)
会場:Night & Day Gallery
住所:139C Selegie Road, Singapore 188309
入場無料
http://www.ihavearoomwitheverything.com

Text: Alicia Tan
Translation: Mariko Uramoto

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