カイル・ペレット

PEOPLEText: Yumiko Miyagawa

自分は駄菓子屋さんに行くにはもう年だなんて思ってないだろうか?もしそうなら、 カイル・ペレットのアートに目を向けてみよう。カリフォルニア、サンノゼを本拠地に活躍するカイル・ペレットは沢山の色彩豊かなアートを産み出している。彼のアートをオンラインや展示会で見ていると、いつの間にか、自分が駄菓子屋さんで目移りして止まらない子供の様に振る舞っているのに気付く。様々な種類の駄菓子をずっと見ていたいとの、全部欲しくてしょうがないというこの気持ち。

2010年12月にサンノゼのエンパイア・セブン・スタジオで行われたペレットの初個展。この展示を経て、沢山の人がペレットワールドの素晴らしさに気付いたに違いない。彼の頭の中をもっとよく理解するために、今回“3文インタビュー”を行った。彼は内気なアーティストとして知られているが、3文だけの答えでは秘密は隠せないだろうという作戦で。

カイル・ペレット

ご自身について解説をお願いします。

自分は物静かな人と一緒に時間を過ごすのが好きです。たまに、他人に意地悪になってみようとしますが、何かしらの理由で(きっと自分が意気地なしのでせいで)失敗し、家に帰ってから落ち込みます。自分はゴリラに似ています。

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絵を描きはじめてからどのくらい経ちますか?始めた頃と今では何か違うことはありますか?

自分が絵を描きはじめてから7年と少し経ちます。始めた頃はどうやったら被写体を上手く表現できるか、という点に集中していました。たとえば、「この牛をどうやって描こうか」とか「どうやってこの人の手を描こうか」といった感じです。今は、「自分のお婆ちゃんが亡くなってしまった時と、お婆ちゃんが生きていたときに一緒にフライドチキンを食べていたときの気持ちの対比をどうやって描こうか」という感じの質問を自分に投げかけながら絵を描いています。

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