
バルセロナのようにデザインブームが定着し月並みになってしまった大都市に暮らしていると、地元のデザインシーンの中から最も面白いものを発信し支援しようというリスクを負う者はめったにいない。これには古くからのDIY精神が必要なのだ。
バルセロナはお金のかかる街だ。ある無政府主義の若く才能溢れるグループは、政府の文化機関に干渉されることなくアート分野に新しい環境を開拓しようとしている。しかし彼らの作品を世間に発表することはますます難しくなってきている。
だからこそ「ドゥドゥア」のような場所は、この街のアートに今何が起きているのかを本当に知ることができる貴重な小宇宙なのである。オーナーであるアリシアの、こうした場所をつくりサブカルチャーをこの街から絶やさないようにしようという勇気ある行動は、しかしながらリスクの大きいビジネスでもある。
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ここ数年の間で、数人の人々がアンダーグラウンドのアートのために新しい場所を始めようと試みたが、その殆どが資金面の問題で閉店してしまった。ドゥドゥアはそんな中で、店を存続させる術を発見できているようにも見える。彼らが支援を続けるアーティストの協力を得て、他では見ることのできない貴重な宝物を見つけることのできる特別な場所となっているのだ。
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ドゥドゥアはこの街で最も魅力的なショップのひとつである。ここにはDIY精神に溢れた商品が揃っている。手づくりの洋服やバッグ、財布、素晴らしいホームメイドジュエリー。おもちゃもあれば、素敵なホーム雑貨もたくさん。厳選された本、DVD、レコードに、もちろんオリジナルのアート作品もある。
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また、この店はギャラリーでもあり、地元のアーティストや新鋭の海外作家の作品を織り交ぜて展示している。バルセロナにおいて地元市民とは、単にここで生まれた人たちのことではなく、この街で暮らし、働く人々のことである。
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ドゥドゥアで最も興味深い点のひとつは、その音楽に対する愛である。それゆえこの店は、街で一番のバンドや、海外のアーティストのコンサート会場にも様変わりする。バーニング・ラディラス、シビル・ヴェイン、ウニ・アンド・ハー・ウクレレやアニマル・ホスピタルなど数々のバンドがドゥドゥアで演奏してきた。
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社会参加もドゥドゥアの重要なポイントのひとつで、彼らは子供向けや大人向けのワークショップも行っている。最近ではソナー・フェスティバルが、新プロジェクト「ソナー・キッズ」のためのはじめてのワークショップをドゥドゥアに依頼した。
そして彼らが生み出す数々の素晴らしいファンタジーの中でも特筆すべきもののひとつに「ケーキコンテスト」がある。この企画は大成功を収めており、すでに3年連続で開催されている。
そんなドゥドゥアについてもっとよく知るために、オーナーのアリシアにいくつかの質問をした。
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ドゥドゥアはいつ、どのように始まったのですか?
2006年、私が学校を卒業した後に始めました。私は友人たちと多くの活動をしていましたが、バルセロナではそれらを発表したり、販売したりする場を見つけることがとても難しかったのです。アートスペースとショップを開くことは以前からずっと頭にあったので、その時が始めどきでした。
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ドゥドゥアとはどのような意味なのですか?
辞書で調べると、「ドゥドゥア」とはリズム・アンド・ブルース音楽のコーラススタイルのひとつ「ドゥー・ワップ」を意味しますが、実際には、私はスペイン語でもカタロニア語でも通用する簡単で覚えやすい言葉を探していたのです。正直に言うと、言葉の意味はあまり気にしていませんでした。
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過去4年の間に、多くのインディペンデントギャラリー、書店、ショップが閉店していきました。ドゥドゥアを続けるということは大変ですか?
はい。とても大変です。経済危機が起こる前から大変でしたが、今はさらに困難です。でも、私たちの活動は続けなければいけません。
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アート、音楽、そしてショップに関して現在予定されているプロジェクトはなんですか?
10月に、アーティスティック・デュオ「コムト・ド・ウルヘル」のメンバーであるジョルディ・フェレイロの個展をギャラリーで開催します。来週からはかぎ針編みと編みぐるみのクラスを始めます。他には地元のアーティスト数名と一緒に、冬に向けた新しいワークショップを企画しています。12月には都心の有名な書店でクラフトフェアを行うことになっていて、とても楽しみです。
ドゥドゥアに感謝!この店が長く続きますように。
DUDUA
住所:c/Rossic 6m Barcelona
TEL:93 315 04 01
http://www.duduadudua.com
http://duduadudua.blogspot.com
Text: Julio Cesar Palacio from Panopttic
Translation: Shiori Saito