パト・アーキテクチャー

PEOPLEText: Juan Carlos Fuentes

パト・アーキテクチャーは、マリア・デル・ピラー(1980年サントドミンゴ出身)とジュリオ・セサール・パラチオ(1977年ヴァレンシア出身)により、4年前に設立された建築会社。2008年9月、若い2人の建築家がプロジェクトを立ち上げ、バルセロナに新しくオフィス兼スタジオをオープンさせた。

パトは建築や公共スペースへの考え方や、デザイン、投資にエネルギッシュな力を持ち、この悪循環な現代社会に、今一番面白く斬新な考えを提案している。彼らは、一つのアイディアを発展させるために多くの時間を費やし、その都市やそこに住む人々に他とは異なった新鮮なアプローチをしている 。

私は、そんな彼らの考えやプロジェクトについて尋ねるために、彼らのゲリラオフィスに行ってきた。

PAto Architektur

どうしてパトを建築会社の名前として選んだのですか?

実際、建築会社のオフィスについて考え始めたとき、現に存在するオフィスとは違ったものを作りたいと思っていました。殆どの建築会社は、パートナーや創立者の名前を社名として使っています。例えば、ヘルツォーグ&ド・ムロンや、MVRDV、または、主となる建築家の名前だけを用いるフォスター&パートナーズなど。私たちは、こういうのをあまり面白くないと思いますし、認められている建築家たちがとてもどん欲に見えるのです。私たちは自分たちのプロジェクトを楽しくしたかったので、動物の名前をつけることにしました。パトとは”アヒル”という意味で、2人で気にいり社名にしました。パトは国によって色々な意味を持っています。例えば、ラテンアメリカでは、パト(アヒル)はゲイの人々を意味する言葉でした。ゲイの建築家!ははは(笑)なので、パトに決めました。

どの分野の建築に興味をもっていますか?

個人住宅や商業ビルから、短命で画一的なプロジェクトまで、幅広く興味を持っています。私たちが一番楽しめるのは、アーバニズムや公共スペースに関連している、社会的で地域と共同して建てられる建築物です。基本的には、全ての分野に興味を持っています。満場一致で自己の利益を得ようとする大企業に利用されるもの以外は何でも。

PAto Architektur
Buckminstar Fuller – B. Fuller Lamp8

影響を受けた人物や書物について教えていただけますか?

実際、パトは私たちが賞賛する色々な分野の人々から多くの影響を受けています。その中の一つに、アーキグラムがいます。数年前、建築を信じきれない時期がありました。しかし、彼らが、もう一度建築を信じ始める強さと喜びを私たちに与えてくれたのです。リチャード・バックミンスター・フラー(大好き)や、ルーラル・スタジオ、その他、ゴードン・マッタ=クラークダン・グラハムなどのアーティスト。そして、仕事中はいつも音楽にインスパイアされています。たぶん音楽が一番私たちに影響を与えていると私は思います。

仕事をする時の哲学やコンセプトはありますか?

特にそういったものはありません。私たちはそれぞれのプロジェクトを新しい経験の場として、わくわくする真っ白な紙と捉えています。個人のクライアントや、美術館、ギャラリー、学校やフェスティバル、短命な建築インスタレーション、イベントのコンセプトデザイン、敷地計画、公共スペースなど、私たちはいつも異なった分野で仕事をしていますから、日々変化しているのです。プロジェクトに関わる場所、クライアント、その周りにいる人々全てと協力していくことが最優先事項です。素直になり、自分達が関わっている場所に(クライアントや近所の人々も含め)ポジティブな影響が起こるように何かする。もし、そうじゃなかったら私たちは仕事をしません。

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