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長尾 洋

PEOPLEText: Junko Isogawa

SHIFT 2008 カレンダー・コンペティションで作品が入選した、愛知県在住の若きアーティスト、長尾洋。デザインとアートを行き来し、自身でもTシャツブランドを立ち上げるなど、精力的に制作活動を行っている。彼の姿勢は、クリエイターを目指す若者にも参考になることが多いので、ぜひこのインタビューをみて何かを感じてもらえたらと思う。

長尾洋

まず始めに自己紹介をお願いします。

こんにちは、長尾洋です。1981年生まれ幼少期は神奈川県で育ち、現在愛知県在住です。小さい頃から絵を描く事が好きで美術大学ではグラフィックデザインを専攻し、卒業後はデザインとアートの両方を行き来して会社、団体に属さずに活動をしています。そして「Yogurt」というオリジナルブランドを運営しています。

長尾洋

オリジナルブランド「Yogurt」について教えてください。

手描きのTシャツを沢山作ってきた中で、ユニクロクリエイティブアワード(現:UTグランプリ)の入選などもあり、1枚のキャンバスに向けて作るものとは異なるスタイルに興味が出てきました。しばらくするとニューヨークのセレクトショップでのTシャツ展への参加の話が現地の友達から回って来て、その時にYogurtが始まりました。

ブランドには特別なコンセプトは無いですが、ロゴだけがプリントされたブランド名を売るようなデザインは一切しないようにしています。当たり前の事ですがブランド名よりもアートワークに興味を持って欲しいので。道ばたですれ違う人が身につけてる物を見れるのはほんの数秒だと思います。その短い時間の中でも印象に残るデザインを作ることを心がけています。まだ規模もとても小さいですが、少しづつ大きく育てて行こうと思ってます。

近々スペインの出版社「Monsa Barcelona」からリリースされる「Streetee」というTシャツを集めた本に掲載されます。

長尾洋

以前ニューヨークで活動されていたそうですが、どのような体験でしたか?

もともとスケボーや音楽、ファッションなど、ニューヨークのストリートカルチャーに興味を持って育ったのもあり、まず10代の頃に一人で旅行をしました。その後も何度か旅行をして、一番最後に訪れた時は3ヶ月ほど滞在していました。近い将来一度住んでみたいと思っている街なのでその下調べの意味も含めてポートフォリオと作品を持って回っていました。自分でペイントしたTシャツを来てパーティーに遊びにいったり、アートイベントに参加したり、家賃代わりに絵を描いたり、スケボーやバスケをしたり、制作会社のプロジェクトに関わったりしました。毎日とても楽しく過ごすことができたし友達も沢山できました。

帰国してからもその時の繋がりがベースとなって展覧会やプロジェクトに日本から参加したり、ファンジンに寄稿する為に作品を送ったりしてきました。結局は帰国してからの方が活動は増えました。

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