アブダビ・アート・プロジェクト

HAPPENING

中東の新アート都市、アラブ首長国連邦・アブダビ。

abu_dhabi_art

ドバイという中東の都市名は、かの有名な世界唯一の7ツ星ホテル「バージュ・アル・アラブ(Burj Al Arab)」などが取り上げられ、ここ最近日本でもあちらこちらのメディアで誰もが耳にしているだろう。

そのドバイが、更に世界の注目を集めようと高さ約800mの世界最高ビルの建設に力を注いでいる中、隣のアブダビ(アラブ首長国連邦の首都)では、世界最大級のアートプロジェクトが現在進められている。


アブダビの名はドバイほど知られていないかもしれないが、実は石油埋蔵量が世界全体の9%以上にもなるという、石油都市。オイルマネーに恵まれているだけあって、プロジェクト予算総額もなんと約3,200億円にも上る。

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このプロジェクトの舞台となるのは、アブダビに隣接する無人島サディヤット島(サディヤットはアラビア語で“幸福”の意味)。この面積27キロ平方メートルの島に世界の美術館を集結させる。2012年の完成時には、美術館の他、世界第2番目の7ッ星ホテルを含む29のホテルと2ゴルフコースも建設される。そして、サディアット島とアブダビ市街、アブダビ国際空港とが全10車線もの高速道路で結ばれると言うから、これまたかなりの大規模。

このアートプロジェクトの中心となるのは、ニューヨークを本拠とし世界各地に美術館を持つグッゲンハイム財団。そして、このプロジェクトで最も注目を集めるのは、世界の4大建築家がそれぞれ幾何学的とも、未来の想像図にしか出てこなかったようなデザインとも、とにかく一言では表せない、むしろ言葉を無くしてしまうような独特のデザインを競う4大建築物。

gugghenheim

まず始めに、フランク・O・ゲーリーによるアブダビ・グッゲンハイム。ゲーリーは既にバルセロナのビルバオ・グッゲンハイムで世界的にも超有名だが、今回の彼のデザインは前作とはまたコンセプトの全く異なる真新しいものと言える。

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その隣には、ジャン・ヌーベルのルーブル・アブダビ。
こちらは、そのデザインも注目されてはいるが、むしろ美術品貸し出しによる本家パリ・ルーブル美術館への悪影響をめぐり今フランスで激しい論争を呼んでいるのも話題の一つ。

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そしてイラク人建築家、ザハ・ハディドによるオペラハウス。
植物の葉や茎の構造からインスピレーションを得たというそのデザインは、砂漠に生えた未来型巨大植物の様にも見える。

kaiyoukan

この世界の建築家を集結させたプロジェクトに、日本人建築家の存在を強くアピールしているのが安藤忠雄の海洋館。

中東を世界へのアート発信地とすべくこのプロジェクトで、更に世界の注目がアラブ首長国連邦に集まることだろう。新アート都市、アブダビから目が離せない。

今後シフトでは、アブダビ・アート・プロジェクトの4大建築を更に詳しく紹介していく予定です。

Text: Mamiko Kawakami
Photo: Lorenzo the Freshguy

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