第25回デザイン・フェスタ

HAPPENING

今年で25回目を迎えるデザイン・フェスタ。アジア最大級インターナショナルアートイベントとよばれるだけあって、今回も世界32カ国、日本全国から約6000人が自身のアート、デザイン、ファッション、ビデオ、音楽などそれぞれのオリジナルな表現を東京ビッグサイトに設けられた2600ものブース、ライブステージ、ショースペース、映像スペースで展示、販売、発表をした。会場には連日多くの人々が足を運び、熱気で充満する会場で新たな刺激や感覚を探し、満喫していた。


普段は個々で活動するアーティスト達が作品発表をする場合、資金や人を集めるのに苦労をするのだが、このイベントではアーティスト達が集まり協力し合うことによって低予算で大規模なアートイベントを開催することが可能になり、約6万人もの人が訪れるこのイベントは大きな注目を集め、彼らにとっては次へのステップに繋がる出会いの場にもなる。実際はこれだけ多くの作品が並ぶのだから、混沌とし飽和した面もある。しかし、それだからこそ際立つ作品は特に注目を集めることになる。いくつか私の目にとまった作品やアーティストを紹介したいと思う。

まずは、今回で2回目の参加となる男女ユニットのデザイナーCHAPTER。近未来とレトロをテーマにコスチュームのような服を制作する。色や柄を大切にデザインされたドレスは多くのブースの中でも思わず足を止めて見入ってしまう。彼らにデザイン・フェスタの魅力をたずねた。「普段はスタジオばかりの作業になってしまう中、デザイン・フェスタに参加することで業界の人や一般の人、多くの人に見てもらえるのが一番の魅力。」彼らの作品はCHAPTERウェブサイトでもっと楽しめる。

続いては、小劇場コーナーと呼ばれるパフォーマンスのステージで一段と人だかりを作っていた漫読家の東方力丸さん。普段は下北沢南口駅前や井の頭公園などで漫画の読み聞かせパフォーマンスをしている。漫画の読み聞かせとは彼の100冊にも及ぶ漫画本のレパートリーから観客に一冊選んでもらい、その漫画の中の台詞や効果音をリアルに演じながら
読むというもの。この異彩を放つパフォーマンスは予定時間の15分をおおいに超えて盛り上がった。

最後は、10メートルにも及ぶ壁にライブペインティングをしていたHAMA.。音楽を聴きながら即興でペインティングをする彼はこの絵に音楽のリズムを表現したと言う。今回は三回目の参加になるが去年まではブースでの展示をしていた。今回は自身の製作過程を見てもらいたいとのことでライブペインティングに挑戦した。「デザイン・フェスタには色んなおもしろいアーティストに出会えるから大好き。」と話すHAMA.の黄色を多く使った壁画に他のアーティスト達も刺激を受けていたようだ。

たくさんの表現方法で幅広い世代のアーティストが世界各国から集まったこのイベントはアーティストの間にもネットワークを広げている。このイベントは主張や発表、成功よりもまず参加した者が楽しむことが大切であり、そこから一歩踏み出すことや成長するとこはその後の個々の課題になってゆく。多くのアーティストが参加をし続けるのは毎回参加することで自身の成長を確認しているのではないだろうか。回を重ねるごとに盛り上がりをみせるデザイン・フェスタ。これからも自由に新しい表現をし続けて参加者と共に成長していってほしい。

第25回デザイン・フェスタ
会期:2007年5月26日、27日 11:00〜19:00
会場:東京ビッグサイト 西1,2,3,4ホール, アトリウム&屋外
問い合わせ:デザイン・フェスタ・オフィス
TEL:03-3479-1433

Text and Photos: Naoko Wowsugi

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