ヴィルジニ・ラヴェイ「私の本能」展

HAPPENINGText: Yurie Hatano

10月29日、日曜日。週末をあと数時間だけ残した午後5時。札幌駅ステラプレイス2階の、アンド・エー ショップスペースに人だかりが。ファッション、デザイン、アート、音楽などのジャンルをクロスし、グローバルな視点で刺激ある新しいスタイルやカルチャーを発信するアンド・エーの展覧会「私の本能」が、すでに展開中の神戸店、仙台店に続いて、最終会場となる札幌店にてもスタートし、この日オープニングイベントが行われた。

ファッションやプロダクトに留まらず空間や時間を含めて魅力的に演出、提示するアンド・エーは、様々なデザイナーやアーティストとのコラボレーションはもちろんのこと、アートフリーペーパー「ウォール・オン」の発行など、オリジナルなアート展開を積極的に繰り広げるコンセプトショップ。今回の展覧会&イベント「私の本能」では、2006/2007年秋・冬コレクションのテーマ「モノ・コラージュ」をベースに、10月のコンセプト「クリアー」をアートで表現している。

ショップ内の空間全体には様々な生き物や自然のモチーフの色鮮やかなカッティングシート作品が張り巡らされていた。ショップ全体をキャンパスに見立てたタトゥーアートのごとく、床に、レジカウンターに、ミラーに、ウィンドウに。

カッティングシートの特性により、鮮やかで躍動感がありながらも空間や面を完全に遮ることなく、クリアさは保たれたまま。まさに「モノ・コラージュ」「クリアー」そのままの空間に洋服やアクセサリーがレイアウトされている。

オープニングイベントは、スクリーンが設置されたスペースで、この展覧会のアートディレクションをつとめるヴィルジニ・ラヴェイの作品紹介から始まった。フランス語の通訳進行をするのは アンド・エーの村田明久美さん。

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