数々のアーティスティックな作品集でお馴染みのゲシュタルテン出版から、この10月にリリースとなった「Hidden Track」。平面図や印刷様式から抜け出した現代のビジュアルカルチャーが、どのように立体的な空間に溶け込んでいるのか、独創的に彩られた部屋の空間や空間に合わせて変形したアイテムをそのデザイン例として実証する。

ライヴ・ペインティングからインスタレーション、立体オブジェクトまで、実際に存在している多種多様な展示方法の可能性を紹介していくと同時に、ここ最近、サブカルチャーという枠から抜け出し、ギャラリーやミュージアムで世界的に取り上げられるようになったアーバンアート、ストリートアートの状況も明らかにしている。

パブリックなアート形式が、どのように国際的なアート事情に受け止められているのかを分析し、この新事情が求めるプレゼンテーションの様々な形式を探求している。また、豊富なイメージ写真と鋭敏な文章を通じて、現在のビジュアルカルチャーをアンダーグラウンドからハイカルチャーのレベルへと伸し上げているアーティストや展示スペースも紹介している。

Hidden Track – How Visual Culture Is Going Places
編者：R. Klanten, S. Ehmann
仕様：208ページ、240 x 280 mm、オールカラー、ハードカバー、英語
発売：2005年10月
定価：€39.90 / $59.00 / £29.00
ISBN：3-89955-084-6
出版：Die Gestalten Verlag
https://www.gestalten.jp