タッチ・ミー・ゼア

THINGS

フォンス・マティアス・ヒックマンは37歳のドイツのグラフィックデザイナー。彼はドイツのルール地方で生れ、デュッセルドルフに10年間住み、独文学と哲学をやめた後に写真とデザインを学んだ。それと同時に、ヴッパータールで、美学とメディア理論を研究した。現在は、オーストリア・ウィーンの応用美術大学のグラフィックデザインの教授でもある。


フォンス ヒックマン M23」は、彼が3年前に設立したスタジオ。スタジオの仕事は、知的、概念的、分析的だが、ユーモアの感覚も持っており、コーポレートデザイン、本、ポスターデザイン、エディトリアルデザインとデジタルメディアまでをカバーしている。

Touch Me There」は、このスタジオによる多数の作品を包括的に紹介した初めての一冊。著者やアーティストからの提供作品はもちろん、ポスター、マガジン、企業や展覧会のデザインといった分野の実現することのなかったプロジェクトも含まれている。本書は、英語/独語のバイリンガル仕様で、ドイツのゲシュタルテン出版からリリースされたもの。

コンテンツは、フォンス・ヒックマンと彼の作品に関連するサブジェクト・エリアに従って8つのセクション:音楽、哲学、サッカー、建築、映画、政治、アート、シアターに分類され、構成されている。また、一冊を通して引かれているナビゲーション線は、最も読者の関心がある本のセクションに誘導するオペレーション・システムとしても活用できるようになっている。

本は言葉遊びから始まっている。「Touch me There」を「Touch me here」とし、3ページを、3つの異なった皮膚の3枚の詳細写真で構成している。それらは私たちの身体の一部であり、非常に敏感であり、また私たちの五感の1つである。それは、最も良い形で本のタイトルを反映しているものである。

第1章では社会的なテーマに関しての仕事を紹介している。例えば、カトリック教徒の教会があるヨーロッパでの移住や会社におけるプロジェクトなどで、古典的なテーマを新しい形式で表現している。

スタジオには、一定のスタイルがなく、対象とするものによって彼らの美意識が変化する。いつもオリジナルを求め、今風の流行りのスタイルではなく、常に既存の限界を超越しようと試みているのが彼らの作品スタイルだ。

また、フォンスはドイツの伝統的なデザインへも挑戦を試みている。彼は「11 designer」を設立し、WMフットボールのロゴを2006年にドイツの為にデザインした。洗練されたドイツのグラフィックデザインが、成熟したポップカルチャー感覚と共にコンセプトの明快さと融合することが出来ることを実証している。

Touch me There
著者:Fons Matthias Hickmann
出版:Die Gestalten Verlag
仕様:472ページ, 220 x 280 mm, オールカラー, 英語/独語
発売:2005年8月
定価:39.90 EUR, 59.00 USD, 29.00 GBP
ISBN:3-89955-079-X
info@gestalten.jp
www.gestalten.jp

Text: Tim Engel
Translation: Kumiko Masuda

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