第1回 ピクトプラズマ・カンファレンス

HAPPENINGText: Peta Jenkin, Mark Macpherson

さて、また会場の前の大通りを渡ってカフェ・モスクワに戻ってみよう。ここで行われていた、RMXプロジェクトも良かった。


Doll creators and remixers

これはオーストラリアのデザイン集団・リンゼンによるプロジェクトで、彼らは、グラフィックデザイナーとイラストレーターが日々進化する過程の中で、互いのクリエイションを交換し、影響を与える場である「RMX」というコンセプトを立ち上げたことで有名なグループ。今回リミックスされたのは、ぬいぐるみ。参加者は楽しそうに、あらかじめ箱に用意された素材を縫いつけたり、切り取ったりしていた。


Stitching up a storm

そこでできた作品が今度は、ワークショップの参加者により手を加えられ、変化した。これは元々の作品を作った作家にとって、嬉しいことである場合が多いが、時には恐怖にもなる。リンゼンのRMXプロジェクトは、ベルリンの冷たくグレーがかった空をした午後から逃れる絶好のアクティビティだった。まち針や糸を交換しあったり、布を裁断したりしながら、参加者同士がコミュニケーションできる良い場となっていた


Berlin street art

ベルリンの壁の崩壊後、東側に残ったグレーの壁は、ストリートアーティストやグラフィティアーティストの新しい都会のキャンバスになっていることを、今回のカンファレンスの1プログラムを通して知った。そのプログラムは、ベルリンのグラフィティを歩いて見て回るというもので、参加者は、ベルリンで活動するグラフィティアーティスト、ノマドと一緒に、プレンツラウアー・ベルクというエリアを歩き、ベルリンのストリートアートの歴史に関する熱心な話を4時間に渡って楽しんだ。

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