「100人のアーティストによる100のTシャツ」展

HAPPENINGText: Michael Foronda

Tシャツをデザインするということは、今日ではアートの表現の中でも、かなりポピュラーな表現方法ではないだろうか。今ではこれまでに作られた優れたTシャツのデザインを集めた本まで登場しているほどだ。

スレッドレス」は、デザイナーなら誰でもTシャツデザインを応募することのできるコンペを行っているサイト。サイトを見ている人が審査員となり、好きなデザインに投票し、その中から一番票を集めたデザインが実際にプリントされTシャツになる、というものだ。ニューヨークにあるショップ・ザッカも似たようなコンペを今年の初めに開催。それに伴ったギャラリーでの展覧会も大盛況の内に幕を閉じた。

ダニエル・シルバーステイン・ギャラリーで現在開催されている「100人のアーティストによる100のTシャツ」展は、僕が知る限りでは、ニューヨークで一番最近行われているTシャツ展だ。アーティスト、グラフィックデザイナー、そしてファッションデザイナーが手掛けたTシャツが勢ぞろい。キュレ−ション的な要素にはちょっと物足りなさを感じるがクリエイティブの要素は抜群だ。

今回集められた作品には、Tシャツの原点に戻った作品も多い。最近では、シルクスクリーンでTシャツを制作するのが主流だが、この展覧会では、もっと立体的なアプローチがなされたTシャツも見つけることができる。中には「着る」という目的自体、無視された作品もあるほどだ。

全体的に見て、文化的なアイコンとしてのTシャツの存在を確認できるのがこの展覧会だ。見ていると、だんだん僕もオリジナルのTシャツを作りたくなってきた。ついつい高価なTシャツに大金を払ってしまいがちなのだが、こっちのTシャツに同じだけ投資するのもいいかもしれない。

100 Artists 100 T-Shirts
会期:2003年7月16日〜8月18日
会場:Daniel Silverstein Gallery
住所:520 West 21st Street, New York, NY 10011
TEL:+1 212 929 4300
http://www.silversteingallery.com

Text: Michael Foronda
Translation: Sachiko Kurashina
Photos: Michael Foronda

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