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パリ・ファッション・ウィーク 2002

HAPPENINGText: Clarisse Dusser

来シーズンのレディースウエアとアクセサリーの春夏コレクションを紹介するクリエーターズウィークが、10月2日から13日までパリで開催された。ファッションショーからショールーム、そして博覧会まで、多くの国際的なジャーナリストやバイヤーがそのスタイルや色に魅了され、新しいファッション概念を紹介するこのイベントの開催を祝福した。

今回デザイナーが注目したのは一般的に広まっているトレンド。そして当イベントでは、次のシーズンに向けての全く新しいスタイルが紹介された。ダンシングスカートをレッギングの上に重ね着したスタイルを提案したのはヴァネサ・ブルノ。デーク・ビケンベ-グズは、レザーブラやネットトップをローネックのタンクトップの下に着るスタイルを発表した。マリテ・フランソア・ジルボやコム・デ・ギャルソンも参加。素晴らしいカムバックを果たしたのは、レッギング。(ヴァネッサ・ブルノやセリーヌの)シンプルなパンツよりも、アクセサリーに重点を置いた作品を展開した。


Marithe & Francois Girbaud (show on 9th Oct.)

美しい足だけではもはや、物足りない。来年の春から求められるのは、完璧な美しい背中だ。ブラ・アクセサリー、リボン、サテンでできた立体的な部品を使い、背中を大胆に露出するのだ。


Dirk Bikkembergs (show on 7th Oct.)

コットンサテンとポプリン、網状の生地、サテンとサージ、コットンとレーザーなどの組み合わせが、今年は多くのデザイナーの作品に見られた。例えばヴァネッサ・ブルノやディルク・ビケンベルグのパンツには、レザーベルトがあしらわれ、その上にはレザーのブラジャーを彷佛とさせるような大きく胸元が開いたシャツ、といったスタイルが見られた。

デザインのミックスも大事だが、その色のトーンも重要だ。来春流行となる色は少しフェードがかかったくすんだ色。クラシックな夏を演出するのは、黒と白だ。


MArtin Margiella, コム デ ギャルソン (show on 9th Oct.)

しかし、来シーズンに登場する色は、フレッシュなものから茶系まで、プラム色からライトグレー、アンティーク調のピンクからたばこ色までと本当に様々だ。シャツやニットに関しては、ミント色、オレンジ、ファスキア色といった珍しい色が登場する(セリーヌ、コム・デ・ギャルソン、ヴァネサ・ブルノ、ヴァレンティノ、ディルク・ビケンベルス)。


Earl Jean (show on 8th Oct.)

アール・ジーンのデニムデザインも健在。買ったその場からすぐに身にまとって楽しめるようなアクセサリーなどを揃えた展示会「プルミエ・クラス」は、10月10日(木)からテュイルリ-公園(旧ルーヴル公園)で開催。ハンドバッグ、靴、帽子など、著明デザイナーのアクセサリーが大集結だ。
くすんだ色の流行はもちろん、アンテプリマや他のブランドにも見られるようなアクセサリーやバッグ、靴にも広く、網状の生地が使われている。

しかし一番驚いたことは、このイベントの開催中、バイヤーの姿がパリに見つけることができなかったことではないだろうか。その反面、海外からの旅行客のアクセサリーや革製品の人気は変わらなかったようだ。

Paris Fashion Week 2002
会期:2002年10月2日〜13日
TEL:+33 (0)1 4013 7470
http://www.modeaparis.com

Text: Clarisse Dusser
Translation: Sachiko Kurashina

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