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マーク・ハンセン、ベン・ルビン「イアー・トゥ・ザ・グランド(耳から地面まで)」

HAPPENINGText: Michael Foronda

インスタレーションの山と、リスニングポスト。これは、マーク・ハンセンとベン・ルビンによる、注目すべきフレッシュなコラボレーションである。またこれは、ステージ・パフォーマンスへの賛成を得てのニューメディアへの参加の約束から戻らなければいけない、と発表されたマルチメディア・プログラムのブルックリン・オブ・アカデミーのミュージックアーティストへの哀悼である。しかも、ハンセンとルビンは、コラボレーションを引き続き行っていくつもりでおり、更にルーセント・テクノロジー・ベル・ラブ・リサーチ・センターとEARスタジオとの個人的な約束も、各々遂行していく予定なのである。

エンジニアとアーティストが、可能なパートナーシップについて意見を交わすことができる、ルーセントとBAMでのワークショップの結果としてペアを組んだハンセンとルービン。継続的なリサーチを見つけるための、3つある内の一つであったのが彼等のプロジェクトである。当初、統計家のハンセンと、スティーブ・レイチ、ローリー・アンダーソン、アン・ハミルトン、ディラー&スコフィディオ等とのコラボレーションに慣れているアーティストのルビンというペアは、うまく釣り合わないように思われた。しかしそれは、ルビンにとってのヒーローであるマックス・マシューと、ハンセンの良き指導者であるジョン・シャンバースが作ったサウンドにチューニング・データが入った、発行されていない雑誌を、ハンセンが見せるまでのことではなく、二人は、事を進めるのに苦労していたのである。

彼等の最初の研究は、ルーセントのウェブサイトで行われたトラフィックの分析であった。特定されたオンラインイベントで使われる様々なトーン、音質、リズムを選定し、これを例えば、早朝と午後に行われるサーフィングキャラクターのオーラル的表現を二人で作り上げることができた。最初の試みから観察して、彼等の活動は、具体的にチャットルームの分析を通して、作品の範囲は広がりを発展しようとしていた。データの収集と音楽へのトランス専用の独占的なソフトウェアを制作することによって、新しい展開を始めた。オーディオコンポの出現によって、トータル的に熱中できる経験を提供できるような、ビジュアル的要素を取り入れる必要があると確信したのである。

最終的にこのプロジェクトでは、現在のインスタレーションを作り上げることができた。これは、110にも及ぶキャッシュ・レジスター・スクリーンのグリッド、ライブ・チャット・フリッカーのテキスト、スプロール、そして時には、BGMと同時効果がある囁き声の両方を利用したものである。『コネクトされるために死んで行くだけの、無数のソウルがまだ実在する。そして私達は、この切なる思いを伝えたいだけなのだ。人々は皆、このスケールと莫大な人間的コミュニケーションの気持ちを持っていることを願っている』と、ルービンはインターネット上で語っていた。

ハンセンとルービンはまた、彼等の作品の可能なプラクティカル・アプリケーションについてもディスカッションを持った。実現可能なシナリオの一つは、コンテンツをモニターする必要があるウェブマスターの為のものである。色々なタイプのビジュアル、オーロラ的きっかけを提供することによって、早急に解決すべき問題を見つけだすことができるのである。

「イアー・トゥ・ザ・グランド(耳から地面まで)」と自身で呼ぶ、彼等のリサーチには、この先も注目していただきたい。

Text: Michael Foronda
Translation: Sachiko Kurashina

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