ブルーベリーフロッグ

PEOPLEText: Zorro

最少のアイディアで最大の効果をあげるには?現象を作り出すには?ロンドン、ニューヨーク、ベルリン、東京で噂の種になるようなブランド熱を生み出すには?もちろん広告も手助けにはなるが、方法はそれだけではない。さて、ブルーベリーフロッグを紹介しよう。

ブランドを身近なものにし、ブランド熱を作り出すために必要なあらゆるメディアを利用する世界第一級のクロスボーダー・ゲリラマーケティングエージェンシーである。昨年アムステルダム南東でその産声を上げて以来、世界で唯一のクロスボーダーエージェンシーとして、アジア/アメリカでのモトローラのV-BOXキャンペーン、ハイネケン、マイクロソフトのMSNサーチエンジンのヨーロッパ進出など、様々なクライアントの手助けをしている。

ゲリラ的なマーケティングは、1970年代のニューヨークやロンドン周辺で地元のブランドやDJのためにより多くのノイズを生み出す手段として始まった。常に反逆的なイメージがある一方で、最近ではこのゲリラ的マーケティングが世界で最も煙たい重役会議室のディスカッションの話題となってきている。優良株ブランドが消費者との関係を形成する新しくより効果的でコストのかからない方法を求めていたこともあり、ゲリラ的マーケティングは一躍人気となった。音楽、ファッション産業の発展と共に、消費者とのストリートレベルでのコンタクトが、消費者とブランドの間の重要な「信頼」に繋がるブランドの関連性、驚き、クールな要素を築き上げる鍵となっている。

このような世界で、ボーダーを超えてブランドの波を作り出すべく、2000年にブルーベリーフロッグが活動を開始した。今日、カンパニーのクリエイティブディレクターであり、共同設立者でもあるマーク・チャーマーズは、物事が良い方向へと向きつつあると感じている。『数多くのテクノロジーとデジタルメディアがあちこちに溢れている』マーク・チャーマーズは語る。『デジタルメディアの収束によって、より多くの機会が生まれるのだ』

チャーマーズは、彼自身が多大な成功を収め、TANGO(イギリスのソフトドリンク)を最もヒットしたブランドへと導いたゲリラ的マーケティングの背後に隠れている精神であるということを理解している筈だ。

『数年前アディダスやソニープレイステーションの仕事をしていた頃は、個人的な経験を生み出すエキサイティングで新しい方法を見つけ出そうとしていましたが、今日では、日々オーディエンスとコミュニケートする新しい方法が数多くあります。例えばファッションや洋服業界を見てみると、リーバイスとフィリップスのコラボレーションでは、テクノロジー、携帯電話コミュニケーション装置、MP3プレイヤー全てが私達が着るものに統合されています。また、サムソナイトは、彼等のパッケージに対する知識を最大限に活用し、サムソナイト・クロージングへと発展させています。スマートで賢い素材が発展し、それらが私達のセンスの拡張として、第2の皮膚として作用しています。かつてスティーブ・オースティンは時代の先を進んでいましたが、今は私達が600万ドルの人間へとなりつつあるのです』チャーマーズはこう続ける。

『あなたは金魚鉢の中にいるのだ、というのは私達マーケッターのかつての物の見方です。現在、あなたは鉢であり、金魚であり、それにえさを与える者であり、あなたの心がなりたいと願うもの全てなのです。平均的な人間は1000ブランドを認識します。ブランドに対する反動があることは間違いありません。それらは私達のスペースを侵害し、それによって私達は既にうんざりしているのです。パーソナルスペースの定義は、私達のポケットの中にある電話のテキストメッセージなのです。

最高のブランドというものは、それよりも遥かに賢いものなのだ。それらは価値を与え、新しいメディアチャンネルを探究し、私達を楽しませてくれるのだ

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