FOCOM

HAPPENING


「FOCOM」と名付けられたフェスティバルが、モスクワで一番最初に設立された発電所で、現在は市内で最も費用のかかるギャラリーのひとつ「MALIY MANEZH」となっている建物で開催された。フェスティバルの歴史はかなり古く、毎年開催される定期的なものとなっている。ギャラリーの、見事に照明を施された広いホールでは、近代アーティストのペインティングに加え、金属製の人の彫像が置かれ、ボタンと巨大なパイプで構成されたフロアでは、小さな風見鶏が風になびいていた。

来場者は、ホールを行ったり来たりしていて、完全に困惑していたようだ。その理由は、このイベントが、コンピューターグラフィックスとニュービジュアルカルチャーのフェスティバルであるとして、大規模に宣伝されていたからだ。昨年の「FOCOM」とは違って、コンピューターグラフィックスやマルチメディアに関するものは、ひとつも見つけられなかった。自称「ニュービジュアルカルチャー」と称する人達が、70年代後半のアートランゲージを使って表現をしていた。
見るに値する唯一の製品は、やっとモスクワで発表となったアップルのG4 CUBE と、恐るべきプリンター、カラースパン・ディスプレイメーカーXIIのみだった。

また「FOCOM」が開催された場所の近くでは、別のイベントが開催されていた。「私達の中のエンジェル」と題されたこのエキシビジョンでは、彫刻家であり、アーティストであるフランク・ウィリアムスの作品を展示していた。

このイベントは、僕が最近訪れたものの中では、最もエキサイティングなイベントだった。ギャラリーの小さな3部屋では、「裏切られたエンジェル」「縛られたエンジェル」「祈るエンジェル」などと題された24体のエンジェルが、アーティストによって生命を吹き込まれていた。巧妙に投影された画像と共に、魅力的な宗教皮肉となっていた。

Text and Photo: Sergey Safonoff from Neomega
Translation: Mayumi Kaneko

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