グラフィック・キャラクター

HAPPENING


イギリスのEコマースサイト、BRIT ART が少し前にオープンした。このサイトは、日常生活にある物をアートとして分類するという、素晴らしい広告キャンペーンによってサポートされている。
キャンペーンの内容は、黒の太字で「作品」のタイトルをプリントしたステッカーや説明文をロンドンのあちこちにばらまくというもの。
目の前の地面には、「舗道1960」と書かれたステッカーが貼られ、街灯には、「街灯」のステッカーと共に「鉄柱(中空)ガラス、犬の小便、200X10X10cm」という説明文、また、バーの壁には、「壁紙1950」のステッカーが貼られた。
ステッカーの効果は絶大で、それがアートであるかないかは別として、普段は全く気付かないような、日常自分の周りの環境にあるものについて考えさせてくれるものとなった。

また、ロンドンのある地域は、新たに作られたグラフィティーキャラクターで埋め尽くされている。足が長く、四角や真ん丸の頭から手足が伸びている、背の高いおかしなキャラクターが、ウイルスのように街中に広がっているようだ。先週パリに行った時にも、同じキャラクターをあちこちで見ることができた。
今週初めにロンドンに戻り、ホクストンスクエアで偶然ジェームズに出会い、少しの間立ち話をした。その時隣にあったビルにも、同じキャラクターを発見。それについて彼と少し話をして、彼が言うには、東京でも見かけたことがあるとのことだ。

このキャラクターの背後には、何か理由が隠されているのだろうかと考えずにはいられない。なぜそれらは、特定の場所に現れるのだろうか?スペースインベーダーのキャラクターを思い浮かべてほしい。それと同じものが、至る所にではなく、ある種の人達が行くあるエリアにのみ現れるのだ。
ロンドンでは、ショアディッチとソーホーで、パリでは、オベルカンフ通りやマレで、そのキャラクターを見かけた。何らかの狙いがあるのは明らかだ。

考えられるのは3つ。1)キャラクターの考案者として、そのクリエイターの名前を世に広めること。2)新製品やサービスのマーケティングキャンペーン。3)理由もなく、ただ楽しませるためだけにやっていること。

個人的には、後者であることを望むが、残念ながら、いずれにしても何らかの陰謀があることは明らかだ。1、2ヶ月のうちに、そのキャラクターと同じような格好をした人がロンドン中を練り歩き、新発売のジーンズや、あるいは、新発売のドリンクか何かを売りつけることになるのだろう。

それまでは、ロンドンに長々と降り続く霧雨の代わりに、僕に考える楽しみを与えてくれている。

Text: Elin Ankerblad From Lateral
Translation: Mayumi Kaneko

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