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2000年以後のロンドン

HAPPENINGText: Nicolas Roope

ドームも失敗に終わり、誰もがミレニアムについて語ることを止めてしまったようだ。
それにもかかわらず、2000年以後のロンドンは、盛り上がりつつある。

音楽面では(大産業の合併以外は)全てが順調に行っているようで、通常の文化的、アート的なものが盛んになっている。イギリスの映画が再び世界の舞台へ名乗りを上げ、イギリスのファッションも最強だ。経済も繁栄し、インフレーションは低く、冬もそんなに寒くない。

ものすごく退屈なものがうまく行っているようだ。楽しみも変わりつつある。

1995年にフルタイムでウェブデザイナーをしていた頃、周りの基準から見れば僕はオタクだった。パーティーでは、その話題に触れるのはタブーで、ファッションデザイナーやパイロットのふりをしていた。もちろん今はそんなことはなく、最近読んだ記事によると、イギリスのティーンエイジャーのほとんどが、ポップスターよりもウェブデザイナーになりたがっているということだ。

インターネットは、それを作り出す人達以上に速く発展している。高需要、低供給となれば、その価値が上がるのは当たり前だ。デザイナーや実際にインターネットに関わっている人達にとっては、それはいいニュースだ。給料は上がるし、インターネット関係の仕事をしていることによって、それがその人の魅力にもなる。僕達は、1980年当時の株ブームの時の株ブローカーであり、全盛期のローマ人なのだ。

「このブームはいつまで続くのか」僕はいつもそんなことを考えている。

先週、ビルバオのグーゲンハイム美術館に行ってきた。もし僕が旅行記者なら、記事はすごく短く、こんな感じになるだろう。
『飛行機を降りて美術館に直行。その素晴らしさに感動し、タパス料理と地元のリオハワインにかぶりつく。食後、飛行機に乗って帰宅。他には特に何もなかった。』

TOMATOのウェブサイトがリニューアル。ファンキーなインターフェイスが面白い。

K10K のトークもサイトのアップデートに忙しいようだ。いい感じに仕上がりそう。もうすぐアップされる予定。

SFチックで悪趣味なインテリアに興味がある人は、ロンドンブリッジにあるサイバーバーに行ってみるといい。怪しい雰囲気の中、ロボットが「クリプトンの精髄」と名付けられた胸焼けしそうなカクテルを運んでくれる。機械仕掛けで給仕する間、ロボットが猥褻なジョークを言ってくる。もし本当に行くのなら、センスは家に置いて行って、ひねくれたユーモアだけを持って行くことを忘れずに。

Text: Nicolas Roope
Translation: Mayumi Kaneko

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