竹岡雄二展「台座から空間へ」
NEWSText: Ayumi Yakura
彫刻を置く台である「台座」を作品の地位に引き上げた「台座彫刻」を手がけるドイツ在住の美術家、竹岡雄二による個展「台座から空間へ」が、埼玉県立近代美術館と遠山記念館にて同時開催されている。
彫刻を学んだ竹岡は、作品を「見せる」際に必要となる台座の存在に注目し、台座そのものをモチーフとする制作に着手。その後、台座のみならずガラスケース、ショーケース、棚など、陳列するための仕組みをモチーフとした作品に加え、陳列のための空間に眼を向けた制作を行ってきた。
埼玉県立近代美術館では、約30年間のドイツでの活動を20点あまりの代表作で振り返る。遠山記念館では、文化財として知られる遠山邸の和風建築を舞台に6点の作品を展示。さらに「見せる」という観点から、竹岡が独自のコンセプトで遠山記念館所蔵の伝統的な美術品を選び、埼玉県立近代美術館にて展示するという新たな試みも行われている。
竹岡雄二「台座から空間へ」
会期:2016年7月9日(土)~ 9月4日(日)
時間:10:00~17:30
休館:月曜日(7月18日は開館)
会場:埼玉県立近代美術館
住所:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
TEL:048-824-0111
https://www.pref.spec.ed.jp/momas/
Text: Ayumi Yakura
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