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オタクラブ

PEOPLEText: Julio Cesar Palacio

どうしてオタクラブという名前にしたのですか?

「オタク」というのはある特定の何かにとりつかれてたり、とても熱心である人のことをいうんです。オタクは2004年に東京で撮影されたドキュメンタリー、「Hikikomori(ひきこもり)」の主人公でもあります。

ディレクティング・チームを作るにあたって、私たちはとても明確な方法で作品作りにとりつかれたようになれる一種の研究所を作ろうと決めています。私たちはエンターテイメントにおいて事実がフィクションに取って代わる曖昧なラインを模索しているのです。

日本の文化に強く影響を受けていると感じますか?

思いますね。私たちは東京やそこに住んでる33万の人たちを、同じ時代に生きる特別大きな研究対象と考えています。

オタクラブ

あなたの生活はいろいろと変わったと思いますが、今はバルセロナに向けて動き、アゴストと仕事を始めましたね。これが作品作りにとう影響すると期待していますか?

家にいるよりもホテルや飛行機の中で1年の大半を過ごすと、正確にどこに住んでいるかっていうのを把握するのは難しくなりますね。今現在、カルはバルセロナに引っ越しましたが、フランシスコはまだミランを拠点にしています。フランシスコが目覚めて海の上で合流するまでは時間の問題ですけれども。

オタクラブ

オタクラブはどうしてアゴストと一緒になることに?

マドリードのレイナ・ソフィアミュージアムで私たちのドキュメンタリー作品「Hikikomori(ひきこもり)」が公開されていて、アゴストのエグゼクティブプロデューサーのラファ・モンティは私たちの同僚に呼ばれて、見に行くように勧められたんです。ラファがそこでフランシスコに出会い、この関係ができました。数ヵ月後、私がバルセロナでラファとミーティングを行い、コマーシャル市場でフィルム制作をしてみようというアイディアが浮かんだんです。そこでドキュメンタリー作品の「Landscapes from a Truck(トラックからの風景)」を見ました。これはラファが制作を手伝ったトラックを使っての世界最大級の可動式ピンホールカメラで制作されています。コマーシャル市場でラファのように呼吸をして生きるエグゼクティブプロデューサーを見つけることはすごくユニークだと思いました。アゴストとの感性はうまい具合に一致しました。私たちがそれまでに関わっていたBMWやモビスター、三菱は、プロジェクトを別の形で見ることを許してくれました。コマーシャル市場では普通でないことなのだと思いますが。

オタクラブ

では読者に何かメッセージをお願いします。

君たちが朝食を食べるのを窓の外からスパイするのを楽しみにしています。どうして今日はそのシャツを選んだの?日常のなかのハッピーを教えてくれない?私たちは君たちに興味津々ですからね。役者やファンシーなアイディアなんか、君たちに比べればうんざりしちゃうようなものだから。君たちに会うのが待ちきれません。

Text: Julio Cesar Palacio
Translation: Haruka Kibata
Photos: Courtesy of Otakulab

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