シンガポール・デザイン展

HAPPENINGText: Yurie Hatano

スティックファスのフィギュアは、約180cmのものから販売用サイズのものまで、会場内でも一際目を引く存在だ。スティックファスは、創設者である バンY.J のスケッチブックに描いた簡単なコンセプトから出発し、今や日本やアメリカで人気のアクション・フィギュア・キットとして、玩具の新しいジャンルを特徴づけている。

この音と光の展示もまた、見た目には何であるかわからない故に訪問者の足を止めていた。デザインアクトのクリエイティブディレクターであり、このシンガポール館自体のデザインを手掛けた一人、ランディー・チャンのアイディアによる作品。アクリル、ガラス、スティールで作られたセンサーにより音と光を発する装置で、手をかざしたりする事によって光と音をあやつる事ができる。

プロダクト・デザイナー、ジェイソン・オングによるジエンシュの作品は、機能とフォルムが探究された椅子。プロセスやコンセプトを重要視するジエンシュは、機能とフォルムに加えて、どのような家具が可能かという開拓を試み続けている。

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