ラリプナ
PEOPLEText: Yasuharu Motomiya
今回のツアーの感想は?
V:東京でのライブは良かったんだけど、大阪でのライブの方がもっと良かったの。
M:僕たちのせいなんだけど、大阪でのパフォーマンスが東京でのより良かったんだ。
V:でも、東京のオーディエンスは素晴らしかった。
今回のライブは新曲が中心だったの?(近日、リミックスと新曲を収めたニューアルバムがモール・ミュージックよりリリース予定)
V:何曲かは新しいアルバムの中からプレイしたんだけど、古い曲もプレイしたの。
演奏中笑っているようにみえたけど?
V:笑っていたのは、たぶん何か失敗をしたからだと思うわ。
他のアーティストがアンコールに応えてたけど、なぜラリプナは無かったの?
V:私たちがアンコールができなかった理由は時間がなかったからなの。
M:僕たちはプレイする予定だった2曲の前の時点で時間がなかったんだよ。新しい曲をプレイする予定だったんだけどね。後に控えてるバンドも多かったし、しようかなかったんだ。
V:別にアンコールが嫌いな訳ではないわ。大阪では新曲をプレイすることができたし。東京は2日間だったけど、大阪は1日しかなかったの。でもプレイする曲を短めにして時間内にちゃんとプレイすることができたわ。
今回のフェスティバルの全体的な感想は?
V:最初はこのフェスティバルについては何も知らなかったの。でも一緒にプレイしたバンドが私の好きなバンドばかりだったし、そういうバンドがインターナショナルに知られることは素晴らしいと思ったわ。もし私の嫌いなドイツのバンドが一緒だったらすごく嫌だったと思けど(笑)
M:ドイツのバンドも様々なバンドがあって僕たちみたいなバンドばかりじゃないんだ。普通のポップ・バンドだっているし(僕は興味がないけど)。ドイツでも日本のバンド・フェスティバルがあるんだけど、ドイツ人がそれを見てそこのバンドが日本の代表だと思わないと思う。それと同じで今回出演したバンドがドイツを代表してるなんてことはないんだよ。
自分達に対する評価についてどう思いますか?
V:各国によって私たちの評価は違うと思うんだけど、例えばイタリアではすごく評価されてるの。でも、殆どの国では私たちのことは知られていないわ。各国でリアクションが違うんだけど、私は東ヨーロッパでのリアクションが好きなの。もちろん日本も好きよ。
非常に、チャーミングなヴァレリーと無口で哲学者のようなマーカスの二人はナチュラルに好きな音楽と向かい合って演奏しているようだ。インタビュー中でも触れられてた、マイ・ブラッディ・バレンタインなどのと確かに共通するサウンドを持っているが、リリースを重ねる毎にラリプナとしての世界観を確立していっている。日本でもエレクトロニカという括りだけで評価するのではなく、モール・ミュージックというレーベルしかり、ロック・ミュージックの範疇でも広く評価されるべきだろう。
Text: Yasuharu Motomiya
Photos: Miho Kakuta
Interpreter: Takashi Sasaki
