ナタリー・スティップハウト
PEOPLEText: Ania Markham
パフォーマンス中、彼女は金色の糸で手作りしたネックレスや、不思議なものが入った封筒などを観客に渡していく。何か手元に残るものを持って帰ることができるように、ということだそうだ。オーディエンスは、形のあるものとないものの両方を楽しむことができる。このパフォーマンスはとてもフェミニンな感じがするが、男性と女性では反応は異なるのだろうか?『女性からの方が評判は良いですが、男性でももちろん気に入ってくれる人はいます。好みによると思います。パフォーマンスはフェミニンな雰囲気がありますが、言葉に存在感と強さを持たせるために、あえてナレーターは男性にお願いしています。』
このパフォーマンスを始めたきっかけは何だったのだろうか?『私は、まず第一にアーティストです。最初はインスタレーションをしており、それも楽しかったのですが、料理にもとても興味があって、その2つの世界を融合できたら面白いと思ったのです。最初はとても小さかったけれど、今少しずつ大きくなってきています。』
『現在は、童話の本を制作しており、それが単なる童話ではなく、私自身の個性や考え方を反映できるような、童話以上のものにできればと思っています。また、手に取った人が、大切にとっておきたくなるような、特別なものにしたい、という思いもあります。今は実現に向かって、助成金について調べているところです。もう一つの夢は、日本でこのパフォーマンスを発表することです。日本でどのように受け入れらるかを見てみたいです。私は、日本文化の繊細さ、細やかさがとても好きです。「アート・オブ・ピューリフィケーション」は、日本の美的感覚や雰囲気を持ちつつ、西洋のロマンティシズムも持っています。日本で発表する事は、私の未来の大きな計画です。』
Text: Ania Markham
Translation: Naoko Fukushi
Photos: Courtesy of the artist, © Nathalie Stiphout
