杉山恒太郎「僕と広告」

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独立系出版社・グーテンベルクオーケストラから初の自社刊行物・杉山恒太郎「僕と広告」が、2018年12月に刊行された。本誌は、杉山氏のACC(全日本シーエム放送連盟)の「クリエイター殿堂」入りを記念しての配布物として企画されたものを書籍化したもの。

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杉山恒太郎は、日本の伝説的クリエイティヴ・ディレクター。元電通の執行役員で、現在は広告制作会社ライトパブリシティの代表取締役。小学館「ピッカピカの一年生」キャンペーン、セブンイレブン「セブンイレブンいい気分」など、印象的なコピーとともに記憶に残る名作CMを世に送り出してきた。

本書は、杉山氏のロング・インタビューと、彼と関係がある18名のクリエイターを取材してまとめた本で、コムデギャルソンの川久保玲から、俳優の小林克也、伊武雅刀、音楽家の大貫妙子、漫画家の井上雄彦、グラフックデザイナーの葛西薫、中村勇吾ワタリウムの和多利恵津子などが登場している。

「広告嫌いの広告好き」を公言する杉山氏を巡るオーラル・バイオグラフィーと呼べる構成であり、日本のクリエイティヴ・シーンのヴィヴィッドな証言集でもある。ひとりの広告クリエイターの豊かな創作の背景と、多面的な人脈をこれだけ描いた本はそう多くない。若いクリエイターにとって、ひとつの指針になるだろう。

杉山恒太郎「僕と広告」
出版社:グーテンベルクオーケストラ
定価:1500円+税
仕様:288ページ、文庫本サイズのクロス掛けハードカバー
編集:菅付雅信(グーテンベルクオーケストラ)
販売は直接販売のみで限定1,000部
info@gutenbergorchestra.com
https://gutenbergorchestra.com

Text: Editor

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