佐藤晃一「多摩美術大学博士課程展2011」, 2011

12月3日から2016年1月26日まで、グランビスタギャラリー サッポロにて、佐藤晃一展「グラフィック・ワークス」が開催される。「超東洋的」と評される独自の表現で知られるグラフィック・デザイナーの歴代ポスターが一堂に会す。

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彼は資生堂宣伝部を経て、独立後に発表したポスター作品は国内外の多数の美術館に収蔵。近年は「超東洋的」との評価にとらわれない自由な表現を展開し続けている。所属する日本デザインコミッティーのサイトに寄せたコメント「デザインに対する想い」には、「私は本当に気に入ったヤカンに出会ったことがない。よいデザインを求めて今まで何度もヤカンを買い替えたが、本当には気に入っておらず、今日まで“仮の生活”のようなものが続いている。（中略）こんなことを言うのも、私がプロダクトデザイナーではないからで、アマチュアの意見である。しかしアマチュアには完全なヤカンを求める自由が、いつも残されている」とある。

内田繁氏をもって「その移ろいゆく独特の気配感は、世界や文化がいつも微動しているのに似て、平面のなかで固定化されるのを避けているようでもある」と言わしめる彼の世界を、“世代も文化も異なる人々が行き交い、異なる長さの時間を過ごすホテル”のギャラリーという場所で堪能できるのは、非常に贅沢なことかもしれない。

佐藤晃一展「グラフィック・ワークス」
会期：2015年12月3日（木）～2016年1月26日（火）
時間：11:00～19:00（最終日は17:00まで）
会場：グランビスタギャラリー サッポロ
住所：札幌市中央区北１条西４丁目 札幌グランドホテル１階ロビー
主催：株式会社グランビスタ ホテル&リゾート、札幌グランドホテル
TEL：011-261-3311
入場無料
https://www.grand1934.com